2020/01/04(土) 17:00〜17:55 ANNスーパーJチャンネル[字]
間伐材です。
あの國里さんの木工所で
作られました。
過疎の村でなぜ
新しく保育園ができたのか。
≫過疎で苦しんでいた西粟倉村に
若い家族が次々と移住してきています。
一体、何があったのでしょうか?
山口≫失礼します。
はじめまして
テレビ朝日の山口といいます。
お世話になります。
よろしくお願いします。
≫大阪で出版社の営業をしていた
神崎さんは
2年前に
西粟倉村に移住してきました。
≫移住者のため
新たに11棟造られた村営住宅は
2階建ての3LDK。
家賃は平均4万円。
村で出会った友人と
近くに畑も借りています。
≫神崎さんのような家族が
延べ180人も移住してきました。
実は、村復活のために
もう1つの秘策を
仕掛けていたのです。
≫村で起業しないかと全国に募集したのです。
しかも、使うのはまたしても
村にあるものでした。
山口≫ここは村の廃校になった
小学校なんですけれども。
≫そう、舞台は
20年前に廃校になった小学校。
≫そこには
アトリエを兼ねた飲食店など
ベンチャー企業が集まる
商店街になっていました。
こちらは倉敷からやってきた
革職人の渋谷さんです。
≫鹿の獣害に悩まされてきた
西粟倉。
渋谷さんは
レザー加工の技術を生かし
鹿革で村の新たな特産品を
作ろうとしています。
≫何かをやってやろうという
ベンチャー企業が
34社も誕生したのです。
村主催で経営スクールを開き
バックアップする体制も
作りました。
そして
廃校になった学校の体育館には
驚くべき光景が
広がっていました。
≫廃校になった小学校の体育館で
行われていたのは
ウナギの養殖事業。
4つの水槽で2万匹のウナギを育てています。
ウナギ養殖に必要な温水は
間伐材のまきボイラーで沸かしています。
≫かば焼きを村のふるさと納税の
返礼品にしてから
寄付額はうなぎ登り。
およそ4700万円。
かなりの収入です。
神奈川からの移住者をかば焼き職人に育て上げ
新たな雇用も生み出しました。
森の間伐材からスタートした村の再生。
そこにあるものを使う。
未来の日本再生のヒントが隠されていました。
山口≫という奇跡の村
西粟倉村を
見ていただいたんですが
大事なのはこちらをご覧ください。
循環なんですよね。
森の木を切り出して椅子を作ったり
エネルギーにします。
そうすると、仕事が生まれて雇用が生まれます。
更に村にお金が
落ちるようになってきます。
ここで大事なのは
再生可能エネルギー。
実は、省水力発電を
始めていまして
年間7000万円もの
売電収入があって
その一部が
またこの森に投入されて
グルグル
いい循環が続いているんです。
ラウパッハさん
いかがでしょうか?
ラウパッハ≫すばらしい
取り組みですね。
こういう経済的に弱い地域は
せっかく稼いだお金を
外に回さずに地域の中で