2020/01/04(土) 17:00〜17:55 ANNスーパーJチャンネル[字]
新たな観光資源が生まれ
土湯温泉の観光客数は
震災前と同じにまで
V字回復しました。
≫ところ変わって南国沖縄県・宮古島。
ここでは太陽光発電が
エネルギー革命の柱として
島民の生活を支えていました。
山口≫ありましたね。あれ、そうですよね?
≫一見
普通の太陽光パネルですが
注目は
その設置にかかる費用でした。
≫なんと、パネルの設置は無料。
電気でお湯を沸かすエコ給湯器もセットにして
屋根で作った電気でお湯を沸かし
余った電気は
沖縄電力に売電しています。
島では割高のプロパンガスを使わなくなったため
光熱費が1割から2割
安くなりました。
しかしこのシステムがすごいのは
ここから。
設置した
すべての給湯器を遠隔操作し
昼間の豊富な電気でお湯を沸かし
ためておくことで
電力需要と供給のずれを
合わせることができました。
更に、宮古島市では
ガソリンに代わるエネルギー対策として
島で使う3万台の車を
すべて電気自動車にする
取り組みを開始。
現在300台以上が走り普及率は
日本全体と比べて
およそ3倍です。
実は宮古島には電気自動車を
積極的に普及させたい理由が
もう1つあります。
それは動く蓄電池としての活用です。
≫猛烈な台風が通過する度に
停電が頻発する宮古島。
こちらの飲食店では
去年9月に4日間の停電が発生。
しかし、電気自動車から
電気を供給することで
冷蔵庫の食材を
守ることができたのです。
山口≫という各地の取り組みを
ご紹介したんですが
これを
日本全国に当てはめると
どうなるのか。
こちらをご覧ください。
日本は
化石燃料に頼っていますよね。
ほとんどが輸入です。
2018年、日本が化石燃料の輸入に払ったお金は
19.3兆円。
この多額のお金が
海外に流れているということに
なるわけですが
ラウパッハさん、この現実を
どう捉えていますか?
ラウパッハ≫もったいないと
思われるでしょう。
しかし、純粋な経済理論上では
日本の経済の国際競争力さえ維持できれば
さほど問題視すべきではない
という指摘もあるんです。
私は別の観点から
重大な問題を指摘したいと思うんですが
日本のエネルギー自給率は
11%と
先進国の中で最も低いところで
しかも、ほとんどの燃料は
海外、中東から
輸入しているわけですので
いわゆる
エネルギーの安全保障上の
重要な課題があるのではないかと
思っています。
今みたいに中東情勢が緊迫すると
日本の経済はすぐどうなるかと懸念されているわけですので
やはり、そういう意味では
安全保障をするためにも
再生可能エネルギーの
積極的な推進は
得策ではないかというふうに
思っています。
上山≫それでは
日本には再エネの供給力
生み出す力がどのくらいあるのか
見ていきますと
実は国内のエネルギーの
総需要に対して
1.8倍もあると
推計されているんですね。
その多くは