ゴーン被告に知らせないことで
東京地裁が所持を認めていた
ということです。
ゴーン被告は、8日
レバノンで会見を行う予定です。
渡辺≫とにかく驚きました。
裁判が始まる前に
被告が海外逃亡してしまった。
どうして、このような前代未聞の出来事が
起きてしまったのか。
スタジオには元東京地検特捜部副部長の
若狭勝弁護士に
お越しいただきました。
よろしくお願いいたします。
驚きましたよね。
東京から1人で外出して
関空まで行った。
さっき、速報でお伝えしましたが
どうやら新幹線で大阪まで
移動していたということです。
プライベートジェットでトルコ・イスタンブールに。
更にレバノンに入った
ということで
この日
私は今、レバノンにいると。
ここで世界中が
ビックリしたわけなんですが
厳しい保釈条件が
課せられている中で
その厳しさが逃亡の
きっかけになったのではないかと
若狭さんは
見ていらっしゃるようですが
どういうことでしょうか。
若狭≫逃亡したこと自体は論外で
全くとんでもない話ですが
ただ、ゴーン被告人が1つの言い訳として
使えるというか
自分は逃亡せざるを得なかったということについて
使える理由は
妻との面会を原則禁止という点があったんだろうと思うんです。
これは、やはり受刑者
刑が確定した人でも
刑務所において自由に
妻とは会えるにもかかわらず
まだ裁判も
始まっていないときに
こういう形で妻との面会を
禁止するということは
かなり人権的にも
問題があるでしょうと。
しかも、日本よりは
諸外国のほうが
夫婦間というのは
極めてセンシティブというか
大事な問題として
取り扱われているので
そういう日本からは
脱出しないといけないと。
しかも、判決が出るまで
5年とかがかかるとすると
その間
会えないということなので
これは私には耐えられないという
主張をしてしまうと
国際世論的には
それはやむを得ないねという
話になりかねない。
そもそもこういうような条件が付いていること自体が
今回の逃走劇に
理由を与えてしまったと。
よくないことですけれど
理由を与えてしまったという面が
ありやしないかという感じです。
渡辺≫とにかく保釈が認められるということは
つまり、逃亡の恐れがない
それから、証拠隠滅の恐れもないというときに
保釈というのは
認められるわけですね。
ところが、このカルロス・
ゴーン被告に関して言うと
パスポートを
4通持っているようですが
出生地のブラジル
そしてフランスが2通
そしてレバノンと。
弁護人が管理しておくべきものなのにもかかわらず
1つの旅券が本人の手元にあって
ある程度、鍵付きのケースに入っていたとはいうものの
出し入れできる状況にあった。
この辺は、ちょっとずさんさをうかがわせる部分がありますが。
若狭≫おっしゃるとおり
妻との面会は原則禁止というのは
これは厳しすぎる。
それに対して、パスポートを鍵付きといいながらも
持たせてしまったことが
今回の逃走劇をならしめた
1つの理由になるということで
保釈条件の中でこれを持たせたということは
本当によかったの?と。