これを持っていれば海外に出ることが可能になる
１つの道具ですから。
そういうことが指摘できると思います。
渡辺≫それは、これまでずっと
カルロス・ゴーン被告側が
人質司法であるとか

日本の司法制度
推定無罪の原則などを
批判していましたよね。
そういうことに関して
裁判所もちょっとルーズというか
やや理解を示すあいまいな部分が
あったんでしょうか。
若狭≫本来、裁判所というのは
世論には
影響されないんですけども
ただ、今回はかなり大きな国際世論的なところがあったので
それが耳の中に
入ってきたということで
この辺のところが
どうしても弁護人
あるいは被告人側の言い分に
沿ったような形で少し甘くなったところは
あるかもしれませんね。
渡辺≫それにしましても
相当、恰幅のいい
カルロス・ゴーン被告が
あの音響機材を
入れるというような。
この中に入って


本当に行ったのかどうなのか。
これが飛行機に乗って、機内では
どういう状況だったのか。
全く見えては
こないんですけれども
しかしながら、いずれにしても
レバノンにまで
入ってしまったわけですね。
この部分で、林さん。
林≫この事件
逃亡先のレバノンでは
どのように扱われているのか
現地で取材しました。
≫自宅に身を潜めるゴーン被告に
呼び声は届いているのでしょうか？
逃亡先のレバノンは
日本の岐阜県と
同じくらいの面積で
ゴーン被告の自宅があるのは中東のパリとも称された
首都ベイルートです。
その中でも最高級住宅街の一角です。
ゴーン被告は到着後
レバノンの大統領に
面会したなどと
海外メディアは伝えています。
日本の日産を建て直した
成功者として
以前はレバノンで英雄のように
扱われていましたが…。
阿部≫こちらベイルート市内では

汚職撲滅を訴える反政府デモが行われています。
参加者たちからは
ゴーン被告に対する厳しい声も上がっています。
≫政治家と
ゴーン被告の関わりなど
国の闇の部分まで疑う国民。
レバノン政府は日本政府にゴーン被告の送還を
再三要求してきましたが
この要求に日本は応じていませんでしたが
今後、日本に戻る要求に
応えることはあるのでしょうか。
ゴーン被告の身柄について
レバノンの国民は…。
渡辺≫今後、ゴーン被告の身柄は
どうなっていくんでしょうか。
若狭さん、ここには
どんな壁があるんでしょうか。
若狭≫このままですと
ゴーン被告人が
日本に戻ってくる可能性は
ほとんどないと。
そうしますと、被告人がいないと
裁判が開かれないので
このままずっと裁判が休止状態で
被告人が亡くなる死亡するまで
このままということも
あり得るんですよね。
渡辺≫１つには
日本とレバノンとの間には
犯罪人の引き渡し条約が

ありません。
日本の立場はもちろん
正当な理由が
海外逃亡したのだから
あるわけがないと
引き渡しを要求するでしょう。
だけれども、レバノンにも国内法があって
レバノン国籍の人物を
ほかの国に渡すことは
難しいという。否定的。