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2020/01/07(火) 00:20〜01:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「芸能プロ社長・渡辺万由美」[解][字][再]


その一心で大学生の頃 始めたのが ゴルフ。
行き帰りの車で交わす 何気ない会話。
かけがえのない時間となった。
「もっと 父のことを知りたい」。

でも 24歳のクリスマスイブ。願いは 打ち砕かれた。
父が 末期のがんだと知らされた。
桜は もう見られないという。
59歳の若さで 父は この世を去った。
別れの言葉は なかった。
最後の最後まで


病床で仕事に没頭する姿が→
目に焼き付いた。
渡辺さんは思った。「芸能界は 父の命まで奪った」。
なんか だからね…
渡辺さんは 芸能プロダクションではない別の仕事に就いた。
「両親の築き上げた世界には
立ち入らない」。
そう決めていた。
でも 父の死から8年後。
運命の歯車が 動きだす。
知人から 女優志望の大学生を紹介したいと 相談された。
知り合いのプロデューサーに紹介すると
いきなりヒロインに抜擢された。
救命救急医。
何でも治せる名医になるの。
出演料を受け取るには→
芸能プロダクションを設立する必要があった。
やむなく 木村さんのために
会社を立ち上げた。
避けてきた芸能界。
そのマネージャーに渡辺さんはなっていた。
でも…。
現場に赴き 大勢の人に会い頭を下げる日々。
自他共に認める人見知りなのに→
木村さんのためならばなぜか 苦にならなかった。
寝食を忘れ 全てをささげた。
脳裏に 一つの光景があった。
それは 幼い頃に見た あの実家の様子。
タレントと寝食を共にしながら家族のように面倒を見ていた 父の姿。
聞けば 父も決して

人づきあいが得意ではなかったという。
でも 誰かのために何かをなしたいと
その人生をささげた。
(渡辺)行ってらっしゃい。
それからは 無我夢中の24年だった。
渡辺さんは一代にして→
時代の顔を次々生み出す家をつくり上げた。
父の命まで奪った仕事を
なぜ自分が選んだのか→
答えはまだ 見つからない。
でも この夏 不思議な体験をしたという。
父 晋さんが育て 人気絶頂で解散した
キャンディーズの元メンバー→
伊藤 蘭さんの
41年ぶりのコンサートでのこと。
♪♪「雪が溶けて川になって
流れて行きます」
♪♪「つくしの子がはずかしげに」
(渡辺)おはようございます。おはようございます。
(渡辺)よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
渡辺には 気にかけている
新人アーティストがいた。
お疲れさまです。
22歳。
「会社に洗いざらいぶちまけて
クビにしてやる!→
おい 家の近所にもビラ貼りまくって
お前 住めなくしてやる!」。
人気雑誌の専属モデル。

俳優としての期待も高く特訓を続けていたが→
見過ごせない課題があった。
(笑い声)
おはようございます。
この日 事務所で撮影が行われていた。
若林の名刺代わりとなる
宣材写真の撮影だ。
渡辺の 表情が曇った。
担当マネージャーが 助け船を出す。
(渡辺)ああ。
渡辺は 一つの提案をした。
若林自身も気づいていない個性を
どう引き出すか。
この仕事の醍醐味は 人がある日突然
輝きだす瞬間に 立ち会えること。
父もまた その喜びに
突き動かされていたのではないか。
渡辺は
素直にそう思えるようになったという。
≪はい ありがとうございます。
向かないと思っていた世界に足を踏み入れて 24年。
お疲れさまです お疲れさまです。
お疲れさまでした。
あまたの人生を引き受け
喜びも悲しみも 分かち合ってきた。
いつだって 大切にしてきたことがある。
♪♪~
取材終盤にさしかかった 夏の夜。
渡辺に 一つのことを問うた。
う~ん まあ…


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ikatako117

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