いわゆる貯金のような形で
危機に備えて
ため込んでおきたいという気持ちが働いて
なかなか社員の方々に給料として
渡しましょうというマインドが
働かず給料が上がらないと。
実際、冬のボーナスなんかですと民間企業全体で見ると
4年ぶりにマイナスになった年
ということで、経営者
会社の財布のひもは
かなり固くなっている状態になっています。
渡辺≫7年経った
アベノミクスですが
再点火するために
102兆円という
巨額の予算を組んで
なんとか、もう1回
浮上させようという思いが
あるようですけれども。
問題は、アベノミクスが
限界にきているのかどうなのか
今年、本当に正念場という気が
するんですけどね。
平元≫そう思います。
あとは、マインドというのも
あると思います。
企業は株主のものという考えから
企業っていうのは従業員
社会のものでもあるというふうに
意識を変えていって
給料のほうにもお金を
還元していくことが必要なんじゃ
ないかと思います。
渡辺≫平元記者でした。
では、続いて経済のあとは政治の動きです。
菅原≫今年、子年は
歴代の政権にとっては
これまで政変が起きる
鬼門となってきたんですね。
IR事業をめぐる
汚職事件が発覚する中
今日、政府はカジノ管理委員会を
発足させました。
野党は反発を強めています。
≫年始早々野党が追及しているのは
カジノ誘致問題です。
内閣府などの関係省庁にヒアリングを行いました。
≫IR・カジノを含む
統合型リゾート事業をめぐる
汚職事件で、秋元司容疑者が
収賄容疑で逮捕されています。
また、下地幹郎衆院議員が
100万円を受け取り
ほか4人の議員が
現金の受け取りを
否定するなど
事件は拡大を続け
捜査が行われています。
そんな中…。
≫施設を運営する事業者の
審査などを行う
カジノ管理委員会を
当初の予定どおり
今日発足させました。
IRの整備を着々と進めている安倍政権。
これに対し、野党は
IRをめぐる汚職事件だけでなく
桜を見る会の問題の2本柱で
徹底追及していく考えです。
安倍政権にとって
大きな問題を抱えたままの
2020年の船出。
過去を振り返ると
ネズミ年は政変の年でした。
1960年には岸信介総理が
日米安全保障条約をめぐり
いわゆる安保闘争の
混乱の責任を取って辞任。
≫12年後の1972年には
佐藤栄作総理が
7年8か月の長期政権の
退陣を発表しました。
平成の時代に入っても1996年には
当時、日本社会党の
村山富市総理が。
2008年には、福田康夫総理も
辞任しています。
令和最初の今年
政変は起こるのでしょうか。
菅原≫過去ネズミ年には政界で
さまざまなことが
起きてきましたが
今年はどうなるんでしょうか。
官邸と野党それぞれに聞きます。
まずは官邸の安間さん政府は追及を受けている
このIR疑惑
どう乗り切るつもりでしょうか。
安間≫安倍政権としては
複数の自民党議員が
捜査の対象になってはいるものの