渡辺さんは話していました。
渡辺≫次のニュースです。
オーストラリアの森林火災です。
発生から
3か月以上経ったんですが
収束する気配はありません。
ANNの取材班が現地に入りました。
そこには、焼け落ちて
廃虚となった街が広がっていました。
白川≫この辺りは
たくさんの家や店舗が
並んでいたということなんですが
火災によってほとんどが焼け落ちて
廃墟のようになって
しまっています。
≫目の前に広がったのは
焼き尽くされた町でした。
炎が襲ったオーストラリア南東部
モゴの町。
幸い犠牲者は
出ませんでしたが…。
≫近くの動物園では炎が迫る中
スタッフが残り
水をまきながら
延焼を防ぎました。
白川≫今回の火災で
家を失った人は
この避難所やあちらの奥に見える
キャンピングカーの中での
生活を余儀なくされています。
≫こちらの女性は大みそかの日に
避難を
余儀なくされたといいます。
≫生活を脅かされているのは
住民だけではありません。
ニューサウスウェールズ州では
先週から
ニンジンやサツマイモなどの
投下作戦が始まりました。
険しい岩山がすみかの
イワワラビーは
孤立状態に
追い込まれていましたが
ようやく餌を口にしました。
ニューサウスウェールズ州では10日、強風が吹き荒れ
2つの火災が合わさって
より大きくなるメガ火災も発生。
このメガ火災は
異常乾燥と熱波
そして、強風が重なったときに
発生する可能性が
高くなるといいます。
これまでの森林火災での焼失面積は
およそ10万平方キロメートル。
日本の関東と東北を合わせた面積に匹敵しています。
渡辺≫壊滅的な被害を受けた町に
白川記者が入っています。
白川さん、そちらの様子を
中継で伝えてください。
白川≫私がいるのはシドニーから
南に400kmほど離れた
コバルゴという町です。
私が立っているこの場所には
4軒の住宅が
あったということですが
ご覧のように、ほとんどが
焼け落ちてしまっています。
ここに暮らしていた
デーブさん一家は
今はあちらの
キャンピングカーの中で
暮らしています。
家を失ったことを知った友人の人が
すぐ提供してくれた
ということです。
デーブさんは今回の火災は
見たこともないような
猛烈な炎だったと
話してくれました。
白川≫この町の半分以上は
壊滅的な被害を受け
3人が亡くなっていて
人々は悲しみに暮れています。
一方でボランティアや
支援物資の輪は
オーストラリア全土で
広がっていて
大変なときだからこそ
結束が広がっていると
多くの人が話しています。
未曽有の大規模火災を前に人々は協力し合って
なんとかこの困難を
乗り越えようとしています。
渡辺≫白川さん、全体的に見て
鎮火傾向にあるんですか?
オーストラリアは。
白川≫実はここに来る途中も高速道路を通っているときに
山から煙がもくもくと
上がっているのが見えたんです。
それで、すごく広い距離で