ねえねえ 岡村。
うん。
お~ いいんじゃない?
いっちゃったら。
私ですかね じゃあ… はい!
ちなっちゃんさぁ…
浦島太郎の玉手箱って なに?
た… えっ? 「玉手箱って なに?」。そう。
(笑い)
水陸両用の。便利な。
実際に 乙姫様は何を渡したの? あれ。
水陸両用の未来の箱!
ごめんなさい。
さすが3回目。タイミングを与えてくれました。(笑い)
いや 全く分からない。
浦島太郎といえば→
助けた亀に乗り 竜宮城を訪れ→
持ち帰った玉手箱を開けたら→
なぜか おじいさんに。
今こそ 全ての日本国民に問います。
お子様たちに
「浦島太郎」を読み聞かせている→
お父さんやお母さんたちに
聞いてみました。
浦島太郎の玉手箱が何かも知らずに
奥さんにプレゼントを渡す時→
「開けてビックリ玉手箱~」などと
口走る おとうさん。
ビックリするのは
今どき その言葉を使うセンスです。
しかし
チコちゃんは知っています。
浦島太郎の玉手箱は…→
化粧ポーチ!
えっ 化粧ポーチ?
そんなん浦島太郎もろてもしゃあないで。
使わないよ。
使わへんもん。メンズなのに。
ありがと。
持ってるの。
詳しく教えて下さるのは
日本の神話や昔話を研究している…
先生によると 玉手箱は
奈良時代ごろから使われ始めた→
化粧ポーチのようなものだというのです。
向かったのは 浦島太郎の子孫たちがその地を治めていたという→
言い伝えが残る 京都府 伊根町。
この町にあるのが…
こちらに 浦島太郎の物語にちなんで
室町時代に奉納された→
いわゆる玉手箱があるそうです。
今回…
こちらが 室町時代に
作られたという玉手箱。
慎重に取り扱いながら
玉手箱を開けて頂きました。
(渡辺)中 入ってんの? 何か。
中にあったのは 煙ではなく…
更には…
このような箱はもともと「櫛笥」といわれ→
櫛を入れる箱でしたが→
時代とともに 化粧道具全般を入れるようになったそうです。
更に 庶民の間に広まった際→
「手箱」と呼ばれるようになったのだといいます。
えっ!? この方 重要無形文化財保持者!
つまり人間国宝!
恐る恐る…
(スタッフ)よろしくお願いいたします。
意外と気さくな方。
室瀬さんは 大英博物館に自身の作品が展示されるなど…
こちらが 室瀬さんが手がけた玉手箱。
お値段は恐れ多くて聞けませんでしたが→
参考までに→
とあるメーカーに依頼されて室瀬さんが外装を手がけた→
こちらの携帯電話。
お値段 2,000万円。
「玉」というのは いわゆる宝物。
大切なものを→
1,000年も2,000年ももつ
漆というものを塗って→
蒔絵とか 螺鈿という貝で装飾していく。
そういうものをしまっとく箱というのが「手箱」ですよね。
当時の化粧品は大変貴重で
女性にとっては宝物同然。
だから 1,000年 2,000年もつほどの
丈夫な箱に 大切に保管していました。
つまり…
でも 室瀬さんの手箱はそれだけでも宝物です。
ちなみに 私の化粧ポーチは
ナイロン製です。
そんな! 森田さん…。
ところで乙姫は玉手箱に一体なにを入れて→
浦島太郎に渡したのでしょう?
先生によると我々が知っている→
亀を助けるところから始まる
浦島太郎の物語と→
もともとの浦島太郎のお話は
ちょっと違うといいます。
もともとの浦島太郎のお話は
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