または米中関係、先ほどから申し上げていますとおり
貿易協議
また再燃する可能性があると。
まだまだ緊張は解けていない。
現代の日本が抱える大きな問題の一つ…
「半年以上 家族以外と関わりを
持たない人」を言う。
その数 実に…
その男は 彼らの苦しみを受け止め光のさす方へ導く。
ひきこもり支援のエキスパート…
石川は 驚くほど長い時間をかけ彼らの人生を見守る。
見過ごせない。
2か月の記録。
取材初日。 石川は ラフな服装で現れた。
身長184センチ 体重100キロ超えの巨体。
ラフな服装には 意味があった。
石川は 1日平均5軒→
親などの依頼を受け
首都圏を中心に全国の家庭を訪問する。
取材に関し
石川から1つの条件が出されていた。
「撮影は 原則 移動中のみにしてほしい」。
取材を始めて2週間。現場は 全く撮影できなかった。
だが この日
ディレクターは同行できないものの→
録音だけならと 訪問先から許可が出た。
石川が訪ねたのは 高校時代学校になじめず不登校になり→
以来 20年以上ひきこもっている男性。
面会できたのは 母親だけ。
本人は 自室にこもっているという。
男性の生活は 昼夜逆転しておりゲーム依存症も疑われた。
2時間の滞在。
石川は ひきこもる人に無理に会おうとはしない。
地道に訪問を重ね 何年もかけ
自分の存在に慣れてもらう。
会えるまで10年かかることも
少なくないという。
また別の日。
この日は 職場の人間関係につまずき→
ひきこもるようになって10年になる
30代男性。
石川によれば ひきこもっている人の
ほぼ全てが→
親と何らかの軋轢を抱えているという。
20年で500人を見てきた石川が痛感していることがある。
この日は 前回会えなかった男性を
再び訪ねた。
部屋のドア越しに 語りかける。
反応は ない。
心を閉ざし ひきこもる人と向き合う時
石川には 大切にする信念がある。
(石川)よっこらせ。
語りかけること 30分。石川は 男性の変化を感じたという。
1人の人と心を通わせるには
想像を絶するほどの時間と労力を要する。
たとえ ひきこもり対策の予算を
倍に増やしたとしても→
解決は容易ではないと 石川は言った。
取材を始めて ひとつき半。
石川が4年かけて
言葉を交わすようになった男性が→
撮影を受け入れてくれた。
男性は 30代後半。
高校卒業後 就職につまずき
20年近く ひきこもっていたという。
男性がラーメン好きであることを
知った石川は→
各地のラーメン店巡りに連れ出してきた。
外出への抵抗が和らいできた今次の一歩に向け→
背中を押したいと考えていた。
食べ終わると いつもの散歩へ。
石川は 話を切り出そうとはしない。
30分後 男性の様子を見計らい切り出した。
背中を押す時 石川は
自らに1つのことを課す。
進むべき道が
男性には見え始めたようだった。
石川さんは NPOなどの支援団体には
属さない一匹おおかみ。
組織に縛られたくないと
20年間 1人で活動を続けてきた。
主な活動資金は
親からの相談料や講演料。
共働きの妻の支えなしには成り立たないと
石川さんは言う。
孤独な支援活動の日々。
欠かせない息抜きがある。
訪問の合間を縫って
週に1~2回 ジムで汗を流すこと。
この日は 喫茶店で2時間半 待ちぼうけ。
なかなか会えない人には手紙をしたためる。
あなたを気にかけている人がいる。
分かってもらえるまで 送り続ける。
なぜ ここまでして
ひきこもる人と向き合おうとするのか。
(石川)
諦めちゃったら終わりですよ 本当に。
また 石川が待ちぼうけしていた。
電話の相手は 20代男性。
2時間後。