集まったといいます。
２５００棟以上の住宅が焼け落ち
少なくとも２８人が死亡した今回の森林火災は
いまだ燃え続けていて焼失面積は
１０万平方キロメートルを超えました。
これは、日本の首都圏と
東北６県の面積に匹敵します。
この１週間だけに限っても
これだけの火災が
発生していて、特に
南東部のシドニーやキャンベラ
また、２０日から
全豪オープン本戦が始まる
メルボルンでも
煙が街を覆っていました。
先ほど紹介した
チャリティーマッチは
この状況下で
行われていたのです。
≫予選では体調を崩し
選手が棄権するケースもありましたが
本戦について主催者側は
予定どおり実施するとしています。
また、ＷＭＯ・世界気象機関は
去年１年間の世界の平均気温が
観測史上２番目に
高かったと発表。
気温の上昇は
火災を増大させる要因の
１つになっていると
指摘されています。
渡辺≫このオーストラリアの
森林火災ですが
消火できないまま
年を越してしまいました。
今村さん、今
オーストラリアは
気象的に見るとどういう状況下に
置かれているんですか。
今村≫記録的な高温と
少雨による乾燥が続いている
状況になっています。
これで、大規模な山火事ということになっているんですが
その山火事による煙が
衛星画像にも
はっきり映っていまして
茶色っぽく
見える部分が実は煙なんですね。
今月初めの状況ですが
雲と一緒にどんどん煙も
流されていましてニュージーランド方面にも
かかってきているという
状況です。
渡辺≫白いのが雲で
茶色っぽく見えるのが
火災による煙。
今村≫山火事も去年から発生していますので
この煙が数万キロ
飛ばされて、とうとう地球を１周して
またオーストラリアに
戻ってきたということが
ＮＡＳＡの解析で
分かっているんです。
これで、大気汚染も
ひどくなっているんですよね。
渡辺≫関東と東北６県を
合わせたぐらいの
面積が
燃えてしまったというんですが
人為的に
消火活動で消すというのは
もう不可能だと思うんですけど
雨は降らないんですかオーストラリア、これから。
今村≫これまでの状況を
見てみると
特にシドニーの１か月間で
最高気温が
４０度を超えている日が
３日もありました。
そして雨の状況はというと
１か月間で数日しか降っていなくて
昨日ちょっと降ったんですが
この１か月の合計をしても
たったの７ミリくらいという
状況だったんです。
これが雨量なんですが
合わせても７ミリ程度。
渡辺≫ほとんどゼロですね。
今村≫高温と少雨による乾燥というのが
今もオーストラリアでは
定常的になってしまっているので
火災が広がってしまう
状況になっているんです。
では、気になる今後は
どうかということですが
傾向的には雨は
降りやすくはなってくるんです。
オーストラリア気象局による
予想天気図で
明日とあさってなんですね。