22日、緊急の会合を開き
国際的に懸念される
公衆衛生上の
緊急事態にあたるかどうかの
協議を続けています。
渡辺≫今のVTRの冒頭で
武漢の空港のシーンがありましたけれども
ほとんどの人が
マスクをしていたのが
印象的でした。
その武漢の中で
今もトップでお伝えしましたが
日本人1人が重度の肺炎を発症し入院。
新型コロナウイルスかどうかは
現在、確認中だということです。そこで、ニュースになっている街
中国・武漢市について
今日はお伝えをしていきます。
解説は外報部の中国出身
チョウ・ヨシ記者です。
まず、後ろのモニターで
確認したいのは
武漢の基本情報です。
湖北省武漢。
街の中心部にはアジアで有名な
長江が流れております。
面積は兵庫県とほぼ同じの
8569平方キロメートル。
もともとは
長江が流れている南側が武昌。
北側が漢口、漢陽という
3つの別々の街だったんですが
1926年に合併したときに
各地区の頭文字をとって武漢と名づけられたようです。
人口は1108万人です。
中国ではトップ10に入る人口で
神奈川県が920万人。
大阪府が880万人が全体の人口ですから
相当、大きな街であることが
お分かりいただけると思います。
ホンダであるとか日産であるとか
工場を構える自動車産業の街です。
更に、もう1つ言いますと
長江が流れていることから
古くは三国志の時代から
すでに栄えていて
呉の英傑、孫権が築いた
城の物見やぐら
黄鶴楼というものが
武漢唯一の名勝地となっているという街です。
チョウさん、中部の
大きな都市だということですね。
チョウ≫最大級の都市といって
いいでしょう。
武漢は先ほど宜嗣さんも
紹介されたんですが
長江の中流に
位置していますので
古来から交通の要なんです。
そして今はこの地図のように
高速鉄道網も広がっています。
この地図で分かるように
まず、北京から広州までの線路
そして上海から成都を結ぶ
いわゆる大動脈になるような
鉄道の線路の
交差点にあたりますので
利用者数も列車の数も非常に多いです。
そして、今、中国各地に
空港もできていて
そして世界の主要都市にも
直行便で
結んでいますので、非常に
移動する人数は多いんです。
渡辺≫武漢から時間を見ると
上海、広州
重慶といった街には
ほぼ同じぐらいの街には
移動できるし
北京や成都にも2時間でという
本当に交通の要衝であることが
お分かりいただけると思います。つまり、人があちこちへ動く
真ん中が
武漢ということですね。
チョウ≫移動に適している
場所だと思います。
渡辺≫そして、今回の
新型コロナウイルスの発生源
感染源と
考えられているのが海鮮市場。
華南海鮮市場という
市場があるんですが
チョウさん、この海鮮市場って
どういう存在なんですか?
チョウ≫この海鮮市場は現地では
非常に大きな市場なんですが
いわゆる日本でよくある
観光客が行くような
朝市とかのような市場ではなく
例えばレストランをやっている人一般市民が
通うような卸売市場です。