アハハハッ!
はい。
いいえ 青いケツでございます。
詳しく
教えて下さるのは…
人間の味覚は
5つに分けられるのですが→
先生によると 脂は この中のどれにも
属さないというのです。
では…
更に…
脂の一部は 唾液によって→
脂肪酸とグリセリンに分解されます。
(山本)その脂肪酸には…
私たちが 味を感じているのは→
舌の表面にある
「乳頭」という小さな突起物。
この中に 脳へ味を伝える→
「味蕾」という細胞集団があります。
この味蕾がある舌の上に
脂がのった食べ物が のると→
脂の一部が
脂肪酸とグリセリンに分解され→
味蕾が 脂肪酸を感知すると→
味を伝える能力が→
格段に パワーアップされるのです。
つまり 脂肪酸自体には明確な味はないのですが→
食べ物が持つ…
例えば ほぼ脂で出来ているバターでいうと…。
あれも…
(山本)味蕾の受容体を刺激して→
パン自体のおいしさを増強する→
というふうに 考えることができます。
更に 脂がのった食べ物を好む理由が
もう一つ。
私たちが生きていくうえで必要な
三大栄養素で比べてみると→
炭水化物と たんぱく質は…
そして 脂である脂質は…
このように…
すなわち 脂を一緒に食べることで→
おいしい そして 体に有益だという
信号が脳に送られて→
私たちは 幸福感を得ているのです。
(スタッフ)では 昔から我々人間は…
いえ むしろ…
脂がのった魚は 腐りやすかったため流通が難しく→
まぐろのトロなど 脂が多い部分は→
ほとんど 市場に出回ることなく処分されていました。
しかし あることが キッカケで→
私たちは脂のとりこになってしまったのです。
江戸の様子が まとめられている本には→
「一日一万本を獲る」と記されています。
この番組の 食の歴史のご意見番
この方に聞いてみました。
まぐろのトロが
あまりにも大量に処分されるのを見て→
もったいないと感じた 江戸の庶民は→
何とか捨てずに済む方法はないかと考えたといいます。
「まぐろ鍋」とは トロとネギを
しょうゆで煮た庶民の味。
火を通すことで 傷みやすいトロを
安全に食べることができ→
更に ネギに トロの脂がしみこみ
うまみが倍増したことから→
まぐろのトロが あっという間に→
庶民に親しまれていったのです。
その結果…。
その後 明治になると→
バターや牛肉など 西洋の食文化が伝わり→
日本人は より脂を好むように変化していったのです。
つまり 今まで まぐろのトロを
食べなかった日本人の脳に→
脂ののったトロは おいしく→
高いエネルギーを持つ食べ物だということが刷り込まれ→
「脂がのっていると おいしい!」という
考えが 日本人に広まっていったのです。
(スタッフ)
いろいろと ありがとうございました。
いえいえ どういたしまして。
(スタッフ)じゃ 失礼します。
脂がのっていると おいしい理由も
分かったところで。
(スタッフ)先生 ちなみになんですけど…
いかにも 脂がのっていそうな名前。
詳しく調べてみると…。
えっ! 体の40%が脂肪!?
早速 釣れると情報があった
相模湾へ。
アブラボウズがいる 深海600mに
エサのイカを投入。
アタリを待つこと 20分。
うわうわ うわうわ!
ええ~!?→
あっ 何か… えっ?何だ? 何かついてる!→
うわっ 何だ これ!
うわうわ うわうわ!
(スタッフ)うわ~!
(福山)違うの?違うの?
更に…。