2020/01/25(土) 19:30〜20:15 ブラタモリ「浜松〜なぜ浜松が楽器の町になった♪〜」[解][字]


はい そうなんです。
あっ そうですか。 はい。
あ~!お~ これ明治になって。
これ 実物 残ってるんですね。
そう!
大工の技術力が生かされた楽器とは

オルガンだったんです。
せっかくですので
もう一度 よかったら。え~!
♪♪~
うわ~ 懐かしい!
似てる 似てる。
左右の この動き! 確かに そうですね。
オルガンが浜松に来たのは 明治20年。
当時 最先端だったアメリカ製の楽器を教育に生かそうとしたんです。
ところが 僅か2か月半で故障。
そこで ある人物に修理の依頼が持ち込まれました。
こちらの方なんですけれども。
林田さん ご存じですか?
え…?
そうです。山葉さん。
こちらがですね→
山葉寅楠さんというふうにおっしゃいます。
大変長らく
お待たせをいたしましたけれども→
いよいよ この寅楠さんがですね
製作に挑んでいったのが…。
はい ピアノです。
医療機器の修理工だった寅楠は浜松の職人の力を借りて→
オルガン修理に見事成功!


これをきっかけに…
寅楠は ピアノ製造を研究するため渡米。
5か月にわたって ピアノづくりの現場をつぶさに見学します。
そして13年後 独学で 国産初のピアノを
つくり上げてしまうんです。
寅楠がピアノづくりを成功させたことは→
浜松にとって大きなステップになりました。
そして最後になるのは 浜松の地形。
実は 地形的にも浜松は楽器づくりに最適だったんです。
そこで タモリさんが向かったのは
天竜川の河川敷。
何ですかね?
(太田)できるだけ手前の所までお願いします。
は?
ん?
あ~!
あ ほんとだ… えっ 俺の?はい。
アハハハ。
へえ~。
実は 浜松は 子供が生まれると
凧をあげて祝う風習があるほど→
凧が名物なんです。
今回の案内人 小山さんも凧をあげてもらったそうです。
はい。
はい。
何だ?
風?
そのとおりです。
はぁ~。
木材は通常

80%以上の水分を含んでいます。
しかし ピアノにするには
10%以下にしなければなりません。
そこで欠かせないのが「風」。
浜松は 「遠州の空っ風」と言われる乾燥した強い風が吹く場所だったんです。
タモリさんがいる浜松は ここ。
北西には1,000m級の山々が立ち並びます。
冬型の気圧配置になると→
大陸の冷たい風が東に向かって吹き始めます。
日本海の水分を含んだその風は
山々に当たると→
その麓に 雨や雪を降らせます。
そして浜松には 乾燥した空気が空っ風となってやって来るんです。
こう見ると そうだね。
そうなんですよね。
ピアノ製作に関して。
それは何か分かりますか?
はい。
(小山)どこから運びます?
南アルプスから
ピアノに必要な木材は→
天竜川を使って
運ばれました。
かつて浜松は
木材の一大集積地でもあったんです。
スギやヒノキはもちろん
カエデ クルミ カシなど→
その種類は豊富でした。
主なものでも これだけあった…。(小山)そうですね。
やっぱり その かたさとか

そういうのが違うとか?
空っ風と 天竜川が運ぶ木材に
後押しされ→
浜松は 楽器の町に
なりました。
では 「5ステップ」
振り返ってみましょう!
まず 家康が城を築いたおかげで
浜松という町が生まれました。
その領地で 綿花を栽培します。