砥部焼の代表的な柄の一つになったのです。
砥部焼の絵柄を→
更に進化させようとしている職人がいます。
3代続く窯元の後継者です。
二宮さんが追求しているのは…
(二宮)最初は もうちょっと→
水玉が大きかったんですけども…
太い筆を使って→
真ん中から一気に点描していきます。
呉須をつけるのは一度きり。
1つ完成するのに→
僅か1分という手早さです。
一個一個つけてたらそれだけ こう→
濃いのばっかりに
なってしまったり…。
できるだけ
何か いろんな表情で…。→
だんだん
薄くなっていってるのも→
規則的に薄くなっていってるのも
面白いと思うし。
まあ 一番は 時間を短くしたい。
うん そう。
(取材者)なぜですか?
いっぱい 描きたい。 うん。
手早く太い筆で描く
砥部の手法を受け継いだ→
新しい絵柄。
主張し過ぎる事のない引き立て役として→
暮らしを彩ります。
あ~ なるほどね~。
何か納得されたようですね。
いや~ 本当に びっくりしました。
かぼちゃの煮物が
すっごく おいしそうだ。
これは 料理を邪魔しないで
引き立ててるんですね。
奥さん 盛り付けの事まで考えて
選ばれたんですね。
ええ 妻には悪い事しました。
ちょっと謝ってきます。
砥部焼で大型作品に挑み続ける
作家がいます。
この道62年。
高さ2メートルを超す壺や空港のモニュメントなど→
数多くの大型作品に
取り組んできました。
偉そうに言うと…
気が向くと…
そんなんで
よく取り組んできましたね。
白潟さんの代表作…
高さは 160センチ。
ろくろで作った磁器の中では
日本最大級といわれています。
国境線は描かれていません。
色とりどりのシールは→
この作品を見た外国人が
出身地に貼ったものです。
なぜ 白潟さんは 大きな地球儀を
作ったのでしょうか?
きっかけは 20代で→
フィリピンに焼き物を教えに行った時の事。
現地の人々と交流する中で
戦争の悲惨さを知り→
二度と 同じ過ちを犯しては
ならないと感じたのです。
帰国後 白潟さんは 平和を願い→
砥部焼で大きな地球儀の制作を始めます。
これまで作った地球儀は7個。
スイスのジュネーブにある国連事務局などに→
寄贈しています。
砥部焼による新たな表現への挑戦でした。
今日 3つ目の壺は→
「砥部焼に吹く新たな風」。
まるで パッチワークみたい。
実は これも砥部焼。
はりあわせの器と呼ばれています。
♪♪~
作ったのは 西山千代子さん。
砥部で窯を開いて 35年。
日々の暮らしが楽しくなるような
器作りを目指してきました。
粘土を板状にして成形する→
板作りという技法で作っています。
…いうところから始まりました。
その作り方は ユニークです。
土を 型に かぶせます。
余分な土をカットし丸い形に整えます。
(西山)あと 切っていきますけど。
ここで取り出したのはなんと 縫い針です。
刃物では 土が まとわりついて
きれいに切れません。
スムーズに切り分けるには
細くて丸い縫い針が最適だとか。
♪♪~
切った かけらの縁を押し潰してのりしろ部分を作り→
水を塗って 重ねていきます。
♪♪~
成形後