「すぎ」をつけるんだ。
要するに
「とっても」っていう事だね。
すごくだけど それをもっと→
仲間感を出したいっていう私たちがいるから→
そこは もう「すぎ」っていうのは
みんな モデルでは使ってます。
ほんとに?
でも そしたら「ありがとすぎ」っていうより→
「どうもありがとすぎ」の方が
もっと強いじゃん。
それは
ないって話になっちゃって。
駄目なんだね。
オウムさんは やっぱり そういう業界の言葉って 特別にあります?
あの… 主に 寄席の楽屋に
いるんですけど 僕は。
そこで 落語家さんとかが
よく使うのが→
ちょっと 間 空いた時に→
「この間に ちょっとのせてきます」っていうんですよ。
「のせる」っていう言い方。
これ 何だか分かります?カレンちゃん。
「のせてきます」 具をのせ…。
具をのせ…ちょっと 近いんだけど→
あのね ご飯を食べる事を
「のせる」って言うの。
そうなんですか?
おなかに→
まあ 何か 食べ物をのせる
っていう事らしいんだけど。
あとは「びっくりこきまろ」とかね。
「びっくりこきまろ」使ってるんだ。
ハハハハ…。
あの…仲間の中の会話っていうのはね→
そうやって 楽しい言葉を使うと
「のせてきます」とか言うと→
「あっ いいよ」とか言って こう…
でも そこには思わぬ落とし穴もあります。
仲間内だけで使っている言葉を
他の人に使ってみたら…。
お母さんとかに
その 「あ~ね」とか…。
そういう事を使った時に 何か→
「うん?」みたいな事が返ってきて。
通じなくて
使わないようにしています。
怒ってる時とか
「おこだよ」みたいな。
「おこ」とか言って
「え? なになに?」って→
よく言われた事があります。
ふ~ん。ふ~ん。
こういう 若者言葉とか流行語
っていうのはね→
お友達同士で
すごく強くなりますよね。
いい友達になる 元気になる。
ただ そうじゃない人には→
こう… その人を
仲間外れにしてしまう。
へえ~。
そういう 怖い働きもあるんです。
確かに ちょっと
疎外感 感じるかもしれない。
だから そこら辺で その…
気を付けないといけないんですよ。
なるほど。
へえ~。
仲間の結び付きが どんどん
どんどん 強くなっていくと→
その言葉の意味とか ニュアンスが
正確に伝わるようになりますよね。
で まあ 会話の中で
今の時代っていうのかな→
瞬時に こう
すぐに共感できる。
何か見てね
「わっ」とか→
「おいしくない」とか
「やばくない」とか言ってすぐ こう言える。
そういう事が とっても大切な時代
なのかもしれないなぁ→
…と思うんですよね。 ちょっと
あれ 持ってきてもらえます?
オウムさん どうです? これ見て。
ちょっと キモ~って思いますね。
私もね ちょっと
気持ち悪いなと思うんだけど→
ある女子高校生のグループだと
「キモ~」って言うんだけど→
それが こう 「カワイイ」っていう
言葉と 何か混ざってるような。
え~? カワイイものを見ても
「キモ~」っていう子がいるって…。
あるいは
気持ち悪いものを見ても→
何か カワイイみたいな
気持ちだったりする。
例えば