2020/11/30(月) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(107)「いつかまたピアノは響く」[解][字]


♪♪~
あんたには 悪い事をした。

いえ。
この戦いは きっと 勝って終わる。
その時は 真っ先にピアノ線を返しに伺います。
はい ありがとうございます。
♪♪~
お花 摘んできました。
お部屋が 明るくなると思って。
(美智子)ありがとうございます。
主人が 本当にお世話になりました。
妻の美智子です。
ほうですか。 よかった。
ご主人 日に日に
快方に向かわれてます。
もう 大丈夫だと思いますよ。
父から届いた電報を うちの者が→
私の目に触れないように
隠してたんです。→
それで ここに来るのが


遅くなってしまって。→
その間 主人が 本当に いろいろ
よくして頂いたようで→
私からも お礼を申し上げます。
いいえ。あっ お花 花瓶に入れてきます。
(笛子)ごめんね。
あんたは 「山長」におらんといかん人なのに→
つい 甘えちゃって。
甘えとったのは こっちの方。音楽の仕事も できたし→
それに お姉ちゃん達とおると
楽しいで。
「山長」は 居心地 悪いのかん?
そんな事ないよ。
野木山さんも 仙吉さんも
古くからおる職人さんらも→
みんな いい仲間で
頼りにもしてくれとる。
女将さんも 口は悪いけど
本当は 悪気のない人だで。
そう。
ほいでもね…時々 不安になるんだ。
私… 達彦さんは どっかで
生きとるって思っとる。
そう思いたい。
ほいでも…そう信じようとする心の糸が→
プツンと切れてしまいそうに
なる事があるの。
♪♪~
桜ちゃん。 おいで。
♪♪~

こっち おいで。
♪♪~
大丈夫だよ。
達彦さんは おるよ。
どこかに きっと おる。
♪♪~
でもねえ… もしもね。もしも 万一の事があっても…。
あんたには お姉ちゃんが おる。
杏ちゃんに 勇太郎。磯叔母さんに おじいちゃん。
それに ここにおる
冬吾 亨 加寿子。
あんたには 家族がおる。
♪♪~
ありがとう。
♪♪~
ありがとう。 お姉ちゃん。
♪♪~
おはようございます。
包帯 取り替えますね。うん。
もうすぐ 退院ですね。
ああ…。
君には 本当に 世話になった。
妹さん 明るくて元気な子だな。そうですね。
明るく見えますけど
いろいろと 背負っとるんです。
許婚が 戦地におるんです。
許婚?
岡崎の 味噌屋の若旦那です。
すると 原隊は 豊橋か?
ご存じなんですか?

ああ。 豊橋からの補充部隊とは2年前に 漢口で擦れ違った。
松井達彦という兵隊を
ご存じじゃないですか?
松井? 聞き覚えのある名前だな。
ただ あの部隊は 長沙作戦に参加したと聞いてる。
長沙作戦?
ひどい激戦で…部隊が 大損害を受けたんだ。
桜ちゃん お弁当。
汽車ん中で 食べりん。
ありがとう。
加寿ちゃん 亨ちゃん じゃあね。元気でね。
ほいじゃ 行ってきます。
またな 桜ちゃん。
≪(郵便局員)有森桜子さん
おられますか?
はい。
ああ 電報です。
ありがとうございます。
はい。
「店 大変 すぐ帰られたし