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2020/12/02(水) 00:30〜01:20 NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」[字][再]

この時 男性は まだ生きていた。
牧岡さ~ん。
30年以上ひきこもっている男性の身を案じ→
市の職員が通い続けていた。
どうも どうも。
両親の死後
一人 取り残されていた男性。
ガスや水道も止まり やせ細っていた。
だが 男性は支援の申し出を拒み続けた。
職員が最後に訪問した10日後。
男性は遺体で発見された。
56歳 栄養失調による衰弱死だった。
全国に100万人いると推計されるひきこもり。
その半数以上が中高年だ。
80代の親が50代のひきこもりの子を支える…
高齢化が更に進み
新たな局面を迎えている。
親が亡くなり 生きるすべを失った子が
死亡するケースが→
全国で相次いでいるのだ。
母親が入院した2週間後に遺体で発見された。
彼女が 海外で。
国際的な企業に勤めていた女性は→
病気で仕事を辞めて以来
40年以上ひきこもっていた。
最後の食事の跡が残されていた。
全国の自治体から独自に情報を集めたところ→
ひきこもり死の危険があるという事例は
300以上に上った。
扉の向こうで 誰にも知られず


誰にも助けを求めず 死んでいく。
そんな死が なぜ 今
日本で広がっているのか。
長年のひきこもりの末に
衰弱死した男性。
その家に 通い続ける人がいる。
牧岡二郎さん。
亡くなったのは 2歳年上の兄だ。
市役所からの連絡を受け 駆けつけた。
5年ぶりに対面した兄は
変わり果てた姿となっていた。
兄の牧岡伸一さん。
かつて 医療事務などの仕事で生計を立てていた。
兄弟の仲はよく
度々 父と母を連れ 旅行に出かけた。
そんな家族に亀裂が入ったのは
兄の失業がきっかけだった。
2階の自室に閉じこもり
何も語らなくなった兄。
二郎さんは その存在から目を背け
晩年は疎遠となっていた。
ひきこもった兄を支えていたのは
年金で暮らす両親だった。
だが 12年前に相次いで亡くなり
兄は生活の糧を失った。
両親の残した貯蓄を取り崩し
命をつないでいた兄。
亡くなった場所には→
お金のやりくりを書き込んだメモが落ちていた。
なぜ


誰にも助けを求めようとしなかったのか。
どうして
生き続けようとしなかったのか。
ひきこもり死は
どれほど広がっているのか。
今年 全国1,400の自治体の支援窓口を
独自に取材した。
ひきこもり死の危険があるという事例は
300以上に上った。
更に 支援に乗り出したものの
亡くなった人は 去年1年間で 72人いた。
自治体は ひきこもり死を
止められない難しさに直面していた。
熱海市の相談窓口。
去年 支援に乗り出していた2人が死亡した。
亡くなった2人を担当していた→
石橋真由美さん。
ひきこもり死を 目の当たりにして以来→
また 最悪の事態が起きるのではないかと不安を拭えずにいる。
この日訪ねたのは 支援を拒み
ひとつき以上 連絡が途絶えている→
50代の男性の家。
安否の確認が取れなくなっていた。
(ノック)
こんにちは。
(ノック)
社会福祉協議会です。
生活を支えてきた母親が 介護施設に入り
半年前から 収入が途絶えていた。
誰にも気付かれないまま

命を落としているおそれもある。
石橋さんは
心配していることを伝えるメモを→
ドアの隙間に挟み込んだ。
男性に どう対応していくのか。
急きょ 関係する部署が集まった。
医療には かかってないって言ってました。
例えば 何か…。
ないでしょうね。ないですか。
男性は制度のはざまに陥り

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ikatako117

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