演出の方とお話をしたりしてこういうバックグラウンドじゃ
ないかと思って
頭の中には入っていて芸事も
たしなんでいる女性ですが
さまざまな事情を抱えて竹井家にやってくる
新しいお母ちゃんとして
やってくる。
船越≫事情がなきゃ
あんな男のところに来ないよね。
美保≫お父ちゃんも
ほれちゃったのが先立って
ちょっと恋も入ってるんですよね。
宮澤≫トータス松本さんが演じられている
テルヲが
ひどいお父さんなんですが
憎めないというか。
魅力が本当におありなので。
栗子さん的には
ツッコミどころ満載なんですが
それでも、ここでもう1回
幸せになれるんじゃないかという
希望を胸に…。
なかなかのくせ者なんです。
栗子さんも
いろんな事情を抱えてこのあとも
発覚するものもあるんですが
多分、新しいお母さんとして迎え入れてくれるのかと思いきや
結構、子どもたちからは
歓迎されていない瞬間も
あったりして
理想と現実のギャップが。
小松≫その様子を見てみましょう。
栗子≫おなかへったわ。晩ごはん、早めに頼むな。
千代≫えっ…ほれやったら
お母ちゃんは何すんね?
栗子≫なんも。
小松≫後妻に入った栗子ですが朝寝坊で家事もせず遊んでばかり。
千代が腹をすかせた弟のために
持ち帰ったおはぎも…。
はい、ペロリ。
千代≫おんどれおはぎ食いやがったなあ~!
あんたなんか
お母ちゃんとちゃう!
小松≫その性格から
千代と対立してしまうんです。
栗子≫怖い、怖い。
小松≫どうですか?美保さん。
悪女というんですかね。
美保≫悪女ですけど無邪気なんですよ、実は。
私の理想の悪女です。
やっぱね色の白さも必要なんですけど
品があってどんだけ
子どもが、うって思うことも
OKだなと思う。
船越≫不思議なのは、あれだけ
子どもにつっこまれても
手をあげたり、どなって
子どもを
叱り倒したりしないんですよね。
宮澤≫もちろん
今やっていることを見ても
いやな女というのは
分かると思いますがそれは彼女は
彼女なりのポリシーというか
私は悪くないと
考えているキャラクターなので
演出のほうでも
千代ちゃんにとっては
いやな女なんだけど、ある意味
憎めないというか
彼女には彼女なりの
理由があって堂々やってほしいと
言っていただいたので
そこが難しかったですね。
船越≫難しいと思いますけど実に見事ですよ。
このやろう!と思えない。
なんか、あるんだろうなって
それを知りたいっていう
たたずまいをちゃんとされていて。
宮澤≫あしたも見てください。
小松≫楽しみですが栗子さんの役作りの中で
大変なこともあったそうです。
「役作りの3つの壁和装・三味線・関西弁」。
船越≫全部初体験ですか?
宮澤≫全部初体験で。
美保≫構えるだけで
すごい大変なの分かります。
宮澤≫自分が
弾いたことのない楽器を
弾くだけでも
緊張するじゃないですか。
三味線というのは
持ち方1つとっても
作法があるということで。
弾ければいいというものでもないし
持ち方だったり
手の角度ですとか
あとは、芸事をたしなんでいた
女の人ということもあって
彼女がちょっと酔っぱらって