店の事は　これからは桜子さんに　任せるでね。
あんたと利雄さんは→

これっきり　店への口出しはやめてもらいます！
桜子さん　帳簿つけ　お願いね！
（野木山）おはようございます。
女将さん　これまでの事は
どうか　勘弁して下さい。
若女将　堪忍な。
ちょっと　おいでん！
お灸　据えたげるから。
えっ！　お灸ですか！？　え～！
♪♪～
若女将？
何でもない。
ちょっと　味噌の在庫　見てくるわ。
（お清）大将が戦死？
それ　ホントかん！？
キヨシさんが　仙吉さんと話しとるの
聞いちゃったんだよ。
部隊が　激戦地に送られて


どうのこうのって。
それに　今日の若女将の様子
見とったら→
どうも　何かあるとしか
思えんもんね。ほっかぁ…。
やっぱしね。　便りの　ないのは
そういう事だっただねえ…。
ねえ　どうなるだん？　私ら。
跡取りが　亡くなったっちゅう事はこの店は…。
女将さんも　今度は
まあはい　立ち直れんだらあね。
…って事は。
その話　詳しく聞かせてもらえるかん？
♪♪～
（太郎）宿題　見てよ。宿題？　いいよ。
何だ。　驚かんのか。　つまらんな。
（お清）あの～　若女将。はい。
キヨシさんが　表で　お待ちです。
はい。
出発前に　ちゃんと
話しときたかったんです。
大将は　いつも言っとった。
「自分に　万一の事があっても→
あんたを　店に
縛りつけたあないんだ」って。→
大将が亡くなっとられても→
あんたの将来が閉ざされた訳じゃないです。
そんな事　言わんで。
いや　言います。
俺は　あんたには

これからの事を→
自分で考えて
幸せになってもらいたいで。
だからこそ
あの手紙を渡したです。
女将さんにも　俺から話します。
若女将のために誰かが　やらないかん事だで。
それは　やめて。
それは　私が　時機を見て話すから。
本当に話せますか？
♪♪～
きついだらあけど…
真実は　真実だで。
♪♪～
分かっとる…。
ほいじゃ…　体に気を付けて。
生きて帰ってきてね。
♪♪～
女将さん。　私　やります。座っといて下さい。
いい空気だねえ！
私　秋の　この時期の　今時分の空が一年で　一番好きだわ。
達彦が産まれたのも　こんな
お天気のいい日の夕方だった。
あの子は　のんびり屋でね。
陣痛が始まってからまるまる２日。
産まれるのに
まあ　時間のかかった事…。
息んどる合間に　窓の外を見たら→
暮れかかった空に　きれいな筋雲がいっぱい　浮かんどるの。
ほいから　間もなくして…

あの子の産声が　聞こえてきて。
♪♪～
そん時の　うれしかったこと！
「お前　でかした。
男ん子だぞ」っちゅう→
あの人の声が　聞こえて…→
私　安心して気が　す～っと遠くなって…。
♪♪～
女将さん？　女将さん！
（マサ）＜達彦の帰りを
待って待って　待ちくたびれて→
思いの糸が　切れたように→
かねは　静かに倒れたのでした＞
2020/12/02(水) 16:35〜16:50
ＮＨＫ総合１・東京
【連続テレビ小説】純情きらり（１１２）「ショパンよ母に届け」[解][字]

昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、桜子（宮�ｱあおい）が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。２００６年放送の連続テレビ小説。

詳細情報
番組内容
「君が音楽を忘れない限り、僕は君の中に生き続ける」。桜子（宮�ｱあおい）は達彦（福士誠治）の遺書を読み悲しむが、店ではかね（戸田恵子）に感づかれないようにふるまおうと努力する。一方、元気を取り戻したかねは、以前にもまして精力的になるが、あるときノートにはさまった達彦の遺書を発見。再び戦地へ向かうキヨシ（井坂俊哉）を桜子が見送った直後、かねは思いの糸が切れたように倒れてしまう。
出演者
【出演】宮�ｱあおい，秋山菜津子，井坂俊哉，室井滋，戸田恵子，【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子，【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ