2020/11/28(土) 05:40〜05:50

♪♪~(テーマ音楽)
♪♪~
♪♪~
漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の→
生みの親水木しげるさん。
日本を代表する
漫画家です。
1,000種類を超える
妖怪と その世界を描き続け→
何度も 妖怪ブームを
巻き起こしました。
♪♪~
水木さんの世界観は 自然豊かな生まれ故郷 境港で育まれました。
大正11年 3人兄弟の
次男として生まれた水木さん。
よく食べ よく寝て
好きな事に没頭する→
マイペースな子供でした。
大きな影響を与えたのは→
子守をしてくれていた
「のんのんばあ」です。
「見えないけれど 何かある」。
「のんのんばあ」が語る不思議な世界に引き込まれます。
体も大きく
運動神経抜群だった水木さん。
子供同士の石合戦や
喧嘩を通して→
たくましく 育ちます。
やがて 日本は 戦争へ突入。
21歳で召集された水木さんは→


「お国のために」という上官の訓示には従わず→
よく 殴られました。
配属先は 南方の激戦地 ラバウル。
既に 味方の敗色は濃く→
戦力 物資 食糧にも大きな差がありました。
ある日 たった9人で
最前線に偵察に出され→
敵の奇襲で 味方は壊滅します。
水木さんは必死の思いで逃げ延び→
生きて帰りますが
上官に罵倒されました。
その後の爆撃で
左腕を失いながらも→
再び 九死に一生を得ました。
この戦争体験は 後に→
「総員玉砕せよ!!」に結実します。
「お国のため」という大義のもと→
死んでいった人々の
無念を描きました。
(聞き手)誰が描かせたんですか?
生きたくても 戦死した人々を数多く見た水木さんは→
死に急ぐ人がいる 戦後の日本を
独自の視点で見ていました。
(聞き手)日本の自殺者の数
過去最悪なんですよ。
(聞き手)死ぬることが
ぜいたくというのは?
昭和22年復員。
子供の頃から描き続けていた絵を頼りに→
残った右手一本で


生き抜こうと決意します。
紙芝居や 貸本で人気だった
漫画の世界へ進んだ水木さん。
しかし 読者に媚びない作品は
一向に売れず→
結婚後は
更に 生活が困窮します。
それでも 自分の信じる道を
曲げず 描き続けました。
漫画家として認められたのは
45歳の時。
不思議な話を描き続けた
水木さんは→
やっと 世間から
評価されるようになります。
そして 妖怪の世界を描いた
「ゲゲゲの鬼太郎」が大ヒット。
主人公の鬼太郎は
人間界と妖怪世界をつなぎ→
平和を求め 奮闘します。
60代になると 水木さんは→
世界の妖怪を
訪ね歩くようになります。
精霊や
自然と生きる人々を研究し→
そこに込められた教えを
漫画に描き続けました。
(聞き手)現地の人が?
水木しげるさん。
妖怪の中に 真実を見いだし

伝え続けた人生でした。
♪♪~
2020/11/28(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・東京