2020/11/29(日) 05:15〜05:45 桂文珍の演芸図鑑 選「高橋尚子 山上兄弟 柳家さん喬」[字]


私に影響力を与えて下さったのは→
高校3年の時に 山梨学院大学から
箱根駅伝を走った選手だった方が→
新任教師で赴任されてきた
中澤正仁先生というのが→
非常に大きな影響力を
与えてくれましたね。
どういうふうに?
最初に3つの言葉を 私に…→
まあ みんなになんですけれども
教えて下さったことが→
いまだに私の核になっているというか

支えになってます。
ほう~。 3つの言葉。
3つの言葉が 非常にいい言葉なんです。
それをね…。
フフ はい。
書かせて頂いたんです。
書いて頂いたんです。
きれいなしっかりした字
書きはるなあ。
ありがとうございます。
ご本人に書いて頂いた。
演歌の歌詞みたいですけどね。
これは 何百回 何千回と 自分の中で繰り返してきた言葉なんですけど→
陸上始めても 私は
素質もある選手じゃなかったので→
こんなに練習してても
私は強くならないんじゃないか→
っていうことを


ず~っと疑問に思ってた時に→
今は 結果は表れなくっても
地面の根を生やしている時だから→
今は これは無駄じゃないんだ
無駄じゃないんだっていうことを→
ず~っと繰り返しながら→
これを考えてきました。
それを その~ 先ほどの先生が。
はい。 陸上やめた今も→
また こういう
キャスターなんかの仕事をした時に→
話すのが なかなかうまくならない時も→
やっぱり同じように この言葉を→
何度も何度も…。
心しておきます。 そうですか。
そして 2つ目の言葉は…
どういうことですか?漢語なんですけど→
強い風の時ほど
本当に強い草木が分かる。
例えば 大木でも
大きな風が吹いてしまうと→
折れてしまったり 倒れたりしますが→
笹や竹のように しなって 臨機応変に→
その場を対応できるようなものを
持ちなさいという言葉で。
試合の前に マラソン走る直前に
朝ごはんが届かなかったりとか→
あの~ ほんとに 何かハプニングとか
アクシデントがあって→
じゃあ ハプニングあったから 試合は

出れませんというわけにはいかないので→
特に日の丸をつけたような試合であると→
どんな状況でも スタートラインに立って勝たなければいけないっていう部分が→
あったので そういった時に→
ああ この言葉を 自分で体現できる時がようやく来たかなと→
そんなアクシデントに負けずに
こういう時に強さが発揮できる→
選手になろうっていう
何か こう 何かがあった時に→
支えになった言葉ですね。
ふ~ん。
そして 最後の1つが…。
これはなかなか使う時がなかったんですが→
満月も 次の日からは
欠けていってしまうということで→
頂点に上り詰めた時も→
そこで もう ずっと鼻を… う~ん 高くしてないで→
しっかりと 次の日から
また次の目標に向かって頑張りなさい→
っていうこともあって
オリンピックの その日とか→
世界記録を出した次の日も→
必ず… その日のうちは 皆さんで祝い酒とかをするんですけれども→
次の朝練から
必ず練習を再開するっていうことを→
やはり この言葉を思い出して
ずっと続けてきましたね。そうですか。
だから いい時も悪い時も
そして アクシデントに遭った時も→
この3つの言葉さえ

しっかり覚えていけば→
必ず乗り越えていけるよっていうことで→
授かった言葉なんですけど。なるほど。はい。
「丸い月夜も一夜だけ」 ねえ。
長い年月 覚えていると→
その言葉が 自分の中で
ものすごく力を発揮して→
自分の行く道を
後押ししてくれるっていうことを→
知ることになって