2020/12/03(木) 02:50〜03:45
フジテレビ
＜ＦＮＳドキュメンタリー大賞＞山峡に咲く　〜土呂久１００年の記憶〜＜Ｗナイト＞

１００年前に山里の集落で始まった猛毒の「亜ヒ酸」の生産。賑わいの陰で牛馬は死に、住民や鉱山労働者の間に病が拡がった。高千穂町「土呂久ヒ素公害」の歴史を振り返る。

詳細情報
番組内容
神話の里として知られる町、宮崎県高千穂町。その山間に「土呂久」という小さな集落がある。住民は約７０人。四季折々の美しい風景を楽しみ、自然の恵みに感謝しながら暮らすこの場所には、ゆったりとした時間が流れている。しかし、かつてこの集落では、鉱山が稼働し、緑が消え、住民が病に苦しんだ時代があった▼今年２０２０年は、土呂久で猛毒の亜ヒ酸を生産する「亜ヒ焼き」が始まって１００年。
番組内容２
それによって引き起こされたヒ素公害の事実が明らかになって５０年目。そして、正当な補償を求めて、住民の一部が大企業を相手に闘った裁判の和解から３０年の年となる▼鉱山の栄華を知る元鉱夫。幼い頃の鉱毒の記憶を鮮明に覚えている老夫婦。裁判の当事者として、公害の歴史を語り継ぐ夫婦。そして、豊かな自然を活かし、集落の未来を担う畜産農家。
番組内容３
様々な立場の住民が、先人たちの苦しみ、勇気、努力を受け止め、今を生きている。公害への思いや考え方は複雑だ。そんな土呂久には、国の内外から人々が学びに訪れ、その教訓は海外でも活かされている。一体、この地で何があったのか。１００年の記憶を紡いだ時、豊かな自然の中で生きる、優しくも強い人々の姿が浮かび上がる。


ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – ドキュメンタリー全般