いったん閉めさせていただきます。
本上≫きれいなもやし。
土田≫収穫したものがこちらです。
長さがおよそ40cmと一般的な
もやしよりも長いんです。
収穫時期も違います。
一般的なもやしが1年間
収穫できるのに対して
こちらのもやしは
11月から5月上旬までと
季節限定なんです。
このもやし、およそ
400年以上前から
ここ大鰐町で栽培されていて
津軽藩のお殿様に献上されたこともあるそうなんです。
名前を大鰐温泉もやしといいます。
なぜ温泉がつくかといいますと
この栽培に
温泉が欠かせないからなんです。
シートをめくると
ホースがあります。
触ると温かい
ということはこれは?
八木橋≫温泉が通っています。
土田≫重要な役割があるんですよね。
八木橋≫中の温度を
適温である30度付近に
キープする必要があるので
地面の中に配管をはわせて
そこに温泉を通して
地温をキープするように
しています。
土田≫温度管理だけではないんです。
直接もやしにかけるんですね。
八木橋≫種まきをしてから
3日か4日ぐらいで
一度、温泉をかけます。
土田≫もやしに温泉の成分を
吸収させるんです。
肥料や農薬は全く使わないんです。
もやしを育てる様子を見せていただきます。
もやしに使う豆です。
小八豆(こはちまめ)といいます。
大鰐町だけで栽培されていて厳重
に管理されているんです。
この豆、植えるときに
ポイントがあるんですよね。
八木橋≫あえて密にすることで
隣どうし支え合って
高く長く伸びるように
なっています。
土田≫ぎゅっと密に埋もれること
でまっすぐ成長するんです。
まいて少したったあとの様子を
見せていただけますか。
種をまいたあとです。
少し芽が出ています。
ただまだ短いです。
豆をまいてどれぐらいですか?
八木橋≫きょうで3日目です。
土田≫大鰐温泉もやしは大体豆をまいてから4日後に急激に
成長しまして
大体6日から7日で
収穫できるんです。
このもやしはあと3日から4日ぐらいで収穫することができます。
元気に成長してください。
またおやすみなさい。
大吉≫閉めよう閉めよう。
土田≫もやし作りもう1つ大事なのが土です。
土の管理を
しっかりする必要があります。
こちらが、けさ一部もやしを
収穫した場所です。
もやしがあるところと比べて
穴が深くなっています。
これは収穫後、土を
取り除いたからなんです。
実は一度もやし作りに使った土は
栄養が不足してしまうため
1年間休ませる必要があるんです。
私が最初に入っていた穴はこの土を休ませておく
場所だったんです。
この土にも温泉をかけて
ミネラルを与えるんです。
このように、栽培に温泉を使うんですけれども
この温泉もやし、栽培だけでは
なくて出荷の直前ぎりぎりまで
温泉を使うんです。
温泉もやしは栽培が
難しいことから
一時期農家さんの数が4軒にまで
減ってしまったんですけど、また
八木橋さんのように
新しい農家の方が加わって
今は6軒にまで増えたんです。
収穫したもやし、土が
付いています。これを洗います。
洗っているこちらも温泉なんです。
温泉で土を落としていきます。
そして温泉で土を落としたあと