配合を微妙に変えていきます。
ふっくらして うまみがあるのに
適度な硬さ。
ソースをかけても べたつかない
ごはんです。
♪♪~
昔からのソウルフードというかやっぱり 懐かしい味ですよね。
今日 最後の壺→
「洋食は土地の色をまとう」。
町家の連なる小路を行くのは
藤谷 攻さん。
今ね 置屋さんから注文があって
お届けするんですけど。
あっ すんません。
こんにちは 毎度 おおきに。
いつも お世話になってます。
おおきに。
あっ 毎度 おおきに。
進々堂です。 はい。
あ~。
≪今 出ていかはる人に…。
はい は~い。
あっ おおきに。 おおきに。
ちょっと これ このまんま
持っていってもらえますか。
はい。
はい これとこれ。 おおきに。
配達していたのは…
黄金色に輝く卵焼きが→
華やかな祇園にふさわしい
一品です。
藤谷さんのお店は
祇園の人たちの憩いの場。
はい。
は~い。
今日は 何がよろしおす?
今日は あの 卵トーストです。はい。
卵トーストと ホットのカフェオレで。
家族3人で営む 小さなお店。
調味料も だしも
一切 加えず→
新鮮な卵の
ほんのりした甘みで勝負する→
卵焼き。
トーストも同時に焼き上がるように気を配りながら→
じっくり時間をかけて
熱を通すのが コツだとか。
で もちもちした弾力性。
卵だけなので…
こんにちは。
こんにちは。
(藤谷)あっ おいでやす。
おおきに おとうさん。
よろしおすか?
(藤谷)どうぞ お掛けに。
舞妓さんや芸妓さんも
おなじみさん。
よいしょ。
よいしょ。
おなかすきましたね。
すいたね。
お稽古 頑張ったね。
店内には→
名前を書いた千寿という紙が
貼られています。
あっ 来た~!
待ってました!
卵トーストが生まれたのも
舞妓さんのリクエスト。
いつもは トースト届けてたんやけど…
添えられたフォークは→
舞妓さんの おちょぼ口でも
食べられるようにとの心遣いです。
うん おいしい。
お歌一つ頑張ったらこのトースト食べて→
また もう一舞台 頑張ろう→
っていうのとかはよくありましたね。
出前で 最初に取るんどすけど
わざと置いといて…
もう ほんまに…
あっ 来た。
(藤谷)おめでとうございます。
この日は成長を見守ってきた舞妓さんが→
一人前の芸妓になる襟替えの日。
藤谷さんのお店にも挨拶に来ました。
おおきに どうも。
いつも そこにあってみんなを笑顔にしてくれる。
それが 日本の洋食です。
あ~ おいしそうだ。
僕にとっての洋食屋さんはね→
チェックのテーブルクロス ランチョンマット→
そして→
フォークとナイフは紙ナプキンに包んで気楽なのがいいんです。
≪ただいま。
おっ お客さんが お見えですよ。
お客さんって もしかして…。
そう 妻です。
洋食 草刈亭 今晩一夜限り→
妻と僕1組のために オープンしました。
気取りがなくて いつでも一緒。