あると思いますが
施設で亡くなられる方が
大勢出ましたので
まずはそこを守らないと
いけないというところでの
一番上の位置づけ。
あとは、年齢別に。医療従事者は2番目になりますが
日本とは合わない部分は
あるかもしれませんが
そういう考えで、こういうふうに
なっているんだと思います。
大下≫そうなりますと
日本は同様ではないということでしょうか。
松本≫日本はある程度
近いとは思いますけど
これ以外にも加えなければ
いけない方もおられる。
例えば、救急隊員なんかは
いいのかとか
医療従事者と
ちょっと離れてはいますけど
そういう人たちも含めて
対象は、ある程度考えて
調整されると思います。
佐々木≫イギリスのワクチン接種ですが
実はスピード承認だった。
異例だったことが
分かっています。
AP通信によりますと
先月20日に
ファイザー社などから
承認申請があったと。
そして今月2日にイギリス政府が承認した。
その期間はわずか12日
というわけなんです。
これがいかに
異例かということなんです。
大体1か月は
かかるということなんですけど
ただ、20日が
ゼロスタートだったわけじゃないんです。
ローリング・レビュー
というものがありまして
申請前の段階から
入手した研究データなどを分析・審査を
段階的に行っていて
承認をスピーディーに
進めるというもので
10月からこれを開始していたので
申請からは12日ですが
ずっとその前に
始めていましたということです。
大下≫ワクチンの接種が始まることを
イギリスの国民は
どう思っているのでしょうか。
佐々木≫いろいろな意見が
出ておりますが
国民の中にはイギリスは
ヨーロッパ最大レベルの
経済の落ち込みをしたので
政府が汚名返上とばかりに
承認を急いだのではないかと
こういった意見を持つ人もいるようです。
大下≫先生
ローリング・レビューって
私、知らなかったんですが
申請の前から審査を始めていたということですけれども
だから、スピード承認に
つながったということですが
デメリットはないのでしょうか。
松本≫もちろん、これだけ急いで承認してしまえば
場合によっては簡単に言えば
見切り発車みたいなところがあって
ある意味、あいまいなんだけど
通そうということが
前提での審査になりますから。
本当の意味でちゃんとした承認が
できたかどうかは
疑問なところがあります。
だから、結局は
打ったあとに思わぬ副反応が
出る可能性もありますので
デメリットといえば
全部のデータを
把握できたうえでの
承認ではないということは
あると思います。
大下≫日本でも
こういうローリング・レビューが
行われる可能性は
あるのでしょうか?
松本≫日本では少なくとも
まず、このワクチンに関しては海外で、ある程度承認が出て
データもある程度増やして
そのうえでの
承認になると思いますので
あまり、こちらに近いような状態での承認では
ないと思いますが
ただ、やはり、国としても
急いでやりたいというところは