2020/12/04(金) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(115)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]


ん?
この事 お母さんには

ないしょなんだ。
ドレスが出来上がってから
びっくりさせたいと思って。
ほいでもね 桜ちゃん。
寸法 測らにゃね ドレスは 作れんよ。
ああ… ほっか。
あっ そうだ。そいじゃ こうしまい!
(小声で)叔母さん 今から測るで
あんた メモとって。
(小声で)はい。
(小声で)65!
有森 磯!
何? あんた 挨拶も せんと!
アハハハ! 近くまで来たで
あんたの顔 見に寄ったんだわ。
相変わらず 化粧濃いねえ!
大きなお世話だ。 一体 何の用?
あんたが うちに来る時は


絶対 何か たくらんどるだら。
失礼します。
おや まあ 桜ちゃん!久しぶりだねえ!
本当 久しぶりだねえ!
フフフフ!
あっ はあ? 何だん あれ!?
(かね)えっ? 何 何?
ん?
ほら タコみたいな飛行船みたいな。
あっ タコじゃん タコじゃん。
あっ?→
どこ? どこよ~?
見えるがね~!
見えへんじゃん そんなもん。
あんた 年取って目ぇ悪くなったんじゃない?
年寄りは 遠くのものが
よう見えるっていうじゃんか。
あんたの方こそ 年だわ。
ふ~ん ほいじゃねどっちが年か 確かめてみまい。
目ぇつむって
片足上げて 立ってみい。
ほら フラフラする…
フラフラするだろう?
う~ん そんな事 できるよ。
はい 目ぇつむって 薄目はいかんで。 薄目は いかんよ!
(かね)ちゃんと つむっとる!
ただいま。あっ あら 帰ってきたの?
私にも 手伝わせて。
う~ん 疲れとるだらあ?遅くまで仕事して。
大丈夫。 お母さんの服

どうなるか 見てみたくて。
そう。 ほいじゃね
その 袖口んとこ お願い。
うん!
ずっと お母さんって呼んどるんだ。 あの人の事。
うん。 私 うれしいんだ。
こんな大人になって やっとお母さんって呼べる人ができた事。
羨ましいねえ。
桜ちゃんに こんなに慕われて松井かねは 幸せもんだね。
あっ やける やける。 ハハハハ!
<そして ついに かねのためのドレスが 出来上がりました>
どうぞ。
(かね)何 これ?どうですか? しゃれとるでしょ。
ほりゃあ まあ…。
お母さんに着てもらおうと思って。
着てみて下さい。
私が それ着るの!?
や! 嫌だ 桜子さん。 嫌だわ~!
私 これは 着れんわ!
着て下さい。 お手伝いします。
え…。
よう 似合っとります。
そ~う?
本当に すてきですよ。
そうかしら…。
♪♪~
何 やっとるの 姉さん!?何? その格好!
まあ 派手だねえ!
着替えの途中なんで外に 出ててもらえませんか?
ちょっと これ! ビロードじゃんか。

こんな生地 一体どこで 手に入れただん!?
高いだらあ? 一体 いくらした!?
私らに 遊ぶ金を渋って自分だけ こんな ぜいたくして→
姉さん これ 一体 どういう事!?
私のお給金から出させてもらいました。
お店には 一切
迷惑かけとりません。
何よ その偉そうな言い方。
一人で店 仕切っとるような顔して!
タネ! この子は 店のために
よく やってくれとる!
あんたは 店のために 何にも
役に立つ事 しとらんじゃないの!
私だって 店のためを思っとるわ!
お父さん お母さんの残した店を大事に思っとる。
姉さんだって
そういう私の気持ち→
全然 分かってくれてないじゃん!
タネ。
もう こんな所には