おりたくない!
出ていきますから!
そんな事 本気じゃないですよね。
行くとこ あるのかん?
呉服屋やっとった頃のお得意さんが→
「是非 来てくれ」って言っとるわ。
ほいじゃあね。 姉さん。
♪♪~
相変わらず 洋服が似合わんね姉さんは。
トンガラシみたい!
(ドアの閉まる音)
♪♪~
すいません。いいよ。あんたが謝る事じゃないわ。
ほんでも タネさんの事は…。
私が 出過ぎたまねをしたばかりにこんな事に なってしまって…。
本当に申し訳ないです。
いいわね。
分かり合えん 姉妹もおる。
私と妹は…そういう星回りなんだわ。
いいよ 桜子さん。
私には あんたが おる。
あんたがおれば 寂しいないわ。
もう しばらくの間そばに おってくれる?
もう しばらくだなんて。
私は ずっとお母さんのそばに おります。
♪♪~
ねえ…。 私 やっぱり洋服 似合わんかねえ?
ほんな事ないですよ。
とっても似合っとられました。
♪♪~
桜子さん。
写真でも撮ろうか? 一緒に。
はい。
ほいじゃあ 撮りますよ~!→
いいですか~。 はい!(シャッター音)
<それから 桜子は
かねのそばに寄り添い→
店を切り盛りするかたわら
看病を続けました。→
そして 昭和19年の9月>
(野木山)少々 お待ち下さい。若女将 お電話で。
もしもし。
(杏子)桜ちゃん 久しぶり。
勇ちゃんの事で
ちょっと 話が あるんだけど…。
勇ちゃんが出征!?
だって まだ 学生じゃんか。
秋に 繰り上げで
卒業になったんだって。
そう…。
岡崎に戻って入隊の準備するっちゅうから→
桜ちゃん
手伝ってあげてくれる?
うん。 分かった。
いただきます。
桜子さん。
どうしただん?
あんた 何かあると
すぐに 顔に出るねえ…。
何があったか 話してみりん。
弟の勇太郎が…海軍に入るんです。
ほうか…。
勇太郎なんて ずっと子どもだと思っとったのに。
♪♪~
弟さん 有森のうちに戻っておいでるだら?
できるだけの事は
してあげなさい。はい。
桜子さん 達彦の部屋に行って
たんすの一番上の引き出しから→
セーター 持ってきてくれるかん?
はい。
♪♪~
<桜子と かね達彦のいない「山長」に→
また一つ
戦争の足音が迫っていました>
2020/12/04(金) 16:20〜16:35
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(115)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]
昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。
詳細情報
番組内容
桜子(宮�アあおい)はかね(戸田恵子)と母娘のきずなを築き、再び店を任されるようになるが、タネ(秋山菜津子)夫婦はおもしろくない。そんな折、かねが「死ぬ前に1度でいいからドレスを着てみたい」と言うのを聞いた桜子は、磯(室井滋)と2人でそれを実現し、桜子とかねはよりお互いの愛情を深める。やがて昭和19年の秋になり、東京帝大の学生である勇太郎が、志願して海軍に入営するという知らせが桜子のもとに届く。
出演者
【出演】宮�アあおい,井川遥,秋山菜津子,室井滋,戸田恵子,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ