こちらも おじぎせずにはいられません。
お忙しいところ ありがとうございました。
ぺこり。
へえ~!
しかし チコちゃんは知っています。
おじぎをするのは…→
学校教育に武士の作法を取り入れたから~!
え?
え?
さすがチコちゃん!
おじぎのことまで知ってるなんて…
おっしゃるとおりでございます。
詳しく教えて下さるのは 2度目の登場…
「頭を下げる」ということに
たどっていけば→
世界中で
神様に対しての礼儀ということで→
行われてきたと言える。
「神様に対して頭を下げる行為」は→
古くから 世界中のさまざまな宗教や
信仰において行われてきました。
ところが…。
日常的に人間同士がおじぎを交わすという→
これは もう
日本独自の展開だと言っていい。
海外スポーツを見て実感する
日本独自の習慣「おじぎ」は→
どのように発展していったのでしょうか?
平安時代に「伴大納言絵詞」というのがありまして→
目で確かめられる
ということでは→
これが一番古いと
思います。
ということで
さまざまな文献をひもとき→
日本のおじぎが 平安時代以降
どう変化してきたのか再現してみます。
「モデルをお願いするなら
カッコイイ人に」と→
チーフディレクターがだだをこね
この方にお願いすることに。
おはようございま~す。
あら 渋い。
平安貴族の衣装もバッチリ。
さすが お似合いです。
おじぎの最古の記録とされる 平安時代の
「伴大納言絵詞」に登場するのは→
放火の疑いをかけられた
左大臣の 源 信 が→
自らの無実をお天道様に祈る瞬間。
両膝をついて 足は つま先立ち。
足の裏がはっきりと見える この形が
日本のおじぎの原型と言われる→
「跪拝」です。
かつては神様・仏様に対してだけというのが→
文献や絵図では たどれるわけですね。
ところが 鎌倉時代になり武士が国を治めるようになると→
頭を下げる動作は
人間に対しても使われるようになります。
戦や武力闘争の末に成立した武家社会は→
厳しい身分制度や規律によって世の安定が保たれていました。
こうした社会の中で
おじぎは細分化していきます。
例えば 武家の礼法の一つ
「小笠原流」では→
「九品礼」と呼ばれる→
9種類のおじぎがあります。
だんだん深くなるわよ。
ちょっとずつ違う。
(あばれる君)えっ どう違うの?
深い。 深いわ~。
こうして武家社会では→
あいさつをする相手や場面によっておじぎを使い分け→
秩序を保っていたといいます。
ただし これはあくまで座敷で行う「座礼」です。
例えば 江戸時代の参勤交代。
大名行列が通る際には誰もが土下座をして→
地面にひれ伏していたと思いがちですが→
実際は そうではなかったといいます。
大名が近づいてきたら…。
大名を前に いわゆるヤンキー座り。
しかし 明治時代になると→
現代のおじぎにつながる大きな変化が起こります。
畳中心だった生活から
イスを使うようになった頃→
武士の作法であった おじぎは→
庶民の生活にも取り入れられていくのです。
座った礼を 立った礼にする→
「立礼」というのが出てくるんです。
明治15年→
学校教育の礼儀を記した「小学諸礼式」には→
「立礼」の作法が書かれています。
「立礼に 最敬礼 及び 敬礼の二つあり」。
「最敬礼は
帽を脱して 左の脇に挟み→
腰をかがめ 右手を膝に当て
拝す」。
「帽を着せざる時は→
腰をかがめ両手を腰の上に当て 拝す」。
「敬礼は