2020/12/05(土) 05:30〜06:00 やまと尼寺 精進日記・選「霜月 収穫の秋は大忙し」[解][字]
んっ?何か運ばれてきた。
わあ~ 重そう。
緑で 丸い…。
あっ 造り酒屋の杉玉?
おっきいな~。
実は この辺りは
日本酒発祥の地といわれる。
神社には
お酒の神様が祭られている。
この巨大な杉玉は
ご神木で作られ→
重さは なんと200キロ。
酒造りの成功を祈り→
毎年
新しいものに替えるんだそう。
地元の酒蔵にも ちっちゃい杉玉。
さっきの神社で作られたもの。
新酒が出来た合図に
掲げるんだって。
もうちょい上?
≪あっ もうちょっと上。
ぐっと 上 上げて。
すごい上昇志向ですね。
ええやん。 かっこええやん。
いいっすね。
これは
三輪の神杉で作られた杉玉。
酒の神 商売の神の
英気が宿ってるものですので。
まあ 我々からしたら→
いい酒 出来ますようにっていう願掛けも。
いよいよ
酒造りが本格化するなという→
嵐の前の静けさっていうのも
我々からしたらあるんですけど。
取れたての新米を使った
新酒の仕込みが始まっていた。
これから寒くなるにつれ
酒蔵は大忙し。
はあ~!
なんて ふくよかな香りでしょう。
新酒は
もうすぐ 尼寺にも届くはず。
あっ これも葉付きや。
わ~ わ~い わ~いだね。
庵主さん そこにいてるの?
あっ 潤子さん。登ってきましたよ。
いもぼた作りに。
あっ こんちは!
これ あんこも持ってきた。
わっ ありがとう!
また イチョウ拾ってるの?
いっぺんに きれいに…。
(潤子)きれいや 今年も。
すごい すばらしいな!
きれいでしょ?
(潤子)きれいやわ~。→
散らんでほしいね。
もったいないな。
お祭りの時まで
くっついててほしいわ。
(潤子)本当。
日が当たってるとこなんて→
特に すばらしいわ。→
ちょうどええ時に登ってきて。あ~ 本当や。
わ~ よかった。
よかったね。うん。
じゃあ…。
作ろうか。作ろう。
(笑い声)
やけに うれしそうだな…。
はっ 何だか 食べ物の予感が!
やっぱり ここにいた~。
あっ 潤子さんにもらった里芋?
何 作ってるんですか?
いもぼた~。
いもぼた~。
い… いもぼた~?
秋の収穫が終わってお米が出来て 小豆が出来て→
里芋も おいしい時に 今 一番…。
そうやね おいしい時に作る→
郷土の… この辺の郷土料理です。
はあ~ 奈良のお料理なんだ。
大和でもね こういう山手の方かな
作るのは。
こっちは
小豆も おいしいの出来るし→
里芋も おいしいの出来るからね。
もう ず~っと小さい時からこの時期には 必ず作ってた。
へえ~。
ご住職も いつも作られるの?
初めて。 去年 初めて知ったの。
(潤子)今まであげへんかったからね。→
ごめんね。
もらってな~い。
住職さんはさ
何でも知ってると思うし→
料理が上手やろ?
いや そんな事ない…。
そやからね こういうの教えるの