2020/12/05(土) 05:30〜06:00 やまと尼寺 精進日記・選「霜月 収穫の秋は大忙し」[解][字]
ちょっと恥ずかしいけどさ。
いや とんでもない。
知らん事 みんな教えてもらわな。
ご住職でも
初めて作るものがあるんだ~。
開ける 開ける。
開ける。
(3人)わ~!
お~! ほっくほく!
(潤子)感謝して。
収穫終わった感謝して。→
で これが楽しみでね
ちっさい時…。
ごちそうやな。
(潤子)ごちそうや。 そうそう…。
昔だったら。
(潤子)うん。
あ~
お米と里芋を一緒に炊いて 潰す。
なるほど。 だから いもぼたね。
随分 仲よさそうですけど→
いつからの
おつきあいなんですか?
つきあいはね 住職さんが
平成元年に この音羽のお寺へ→
来てくれはった時からの
つきあいやから 28年。
長いな。
長いですね。
長いやろ?
長いです。
(潤子)そやけど ほんま こんなな
あの 何ていうの→
こんな田舎の 山奥のお寺へ
よう来てくれはったなと思って。
初めは いてくれはるかどうか…。
いつまで…。そう! いつまで もつ…。
いつまで もつかいな…。
半信半疑やった。 本当。
平成元年
ご住職さん 何歳だったの?
あ~ 38かな。
昔は 若かった。まっちゃんより若いで。
そうなんよ!
そうやねん そうやねん。
この山奥で 1人やったんやろ?
うん。
真っ暗やったんでしょ?
真っ暗やった。 もう真っ暗。
ほんで 普通の男の人でも→
「ここでは 1人は かなわん」って言うてはったもん。
それを いてくれてはったし→
だから初め 犬飼ったね おっきな。
かんちゃん。
そうそう…。秋田犬の。
それが かんた?
秋田犬の かんた。
そうしかいてられへんかったね。
やっぱりね…。安心よね 犬いてたら。
犬 番犬やね。
今でも そうだけど。
でも やっぱり 心配やったわ。
いや~ お母さんが よくさ→
「今 変な人が上がったから→
後藤さん 気ぃ付けてよ」っちゅうて言うて→
私たち 今か今か
今来るかなっていって→
待ってた事あるもん。
そうそう…。
でも 今 潤子さんが
それ してくれてるもんね。
そうそう。 だからね 今度ね…。
下で みんな…。
検問所や。
私 検問所やねん。そうそう。
そやけど
本当に 村の人は喜んだよ。
ほんで お寺かてね→
お年寄りの奥さんやったから…。そうそう。
ほんで 道も…。
あっ… あっ!
それは あとで味見。
味見。 はい 味見担当。
(潤子)そう… 道も悪かったしね→
お寺かてね そんな そうそうきれいにもできへんかったし→
かなり まあ 荒れてたもんな。→
それを ちょっとずつ…。
村の人たちかて→
自分たちのできる範囲の協力をして→
信者さんも協力してくれはって…。
ご本尊さん修復したり道をね直したりね。
そう。 それで 今
現在に至ってるのやな~。
そやから 28年の間
いろいろあったね。うん。
だけど まあ 常にね→
常に守られてきてると思ってたからね。
村のみんなの気持ちが
ご住職を支えてきたんだね。
こうやって