2020/12/06(日) 03:29〜03:56 かんさい熱視線「緊急報告 “第3波” 最前線でいま何が?」[字]

こんばんは。この時間は予定を変更して→
「かんさい熱視線」をお伝えします。
大阪府は いわゆる大阪モデルの非常事態を示す赤信号を→
初めて点灯させる方針です。
すべての府民に対し今月15日までの期間→
できる限り 不要不急の外出を控えるよう
呼びかけることを決める方針です。
こちらは 関西2府4県で→
今日 新たに発表された感染者の数です。
大阪で386人 兵庫県で172人などと
なっています。
特に深刻なのが 医療現場のひっ迫です。
こちら 病床運用率とあります。
大阪府内で すぐに入院できる病床が
どれだけ埋まっているかを示す数値です。
重症の病床で81.4%。
軽症 中等症の病床で61.3%が埋まっていると。
いずれも 高い数値です。
医療現場で 今 何が起きているのか取材から見えてきたのは→
病床を増やそうにも増やせない
現場の苦悩です。
東大阪市にある府立中河内
救命救急センターです。
府からの要請で 重症のコロナ患者を
受け入れています。
この病院が用意した…
常に すべて埋まっています。
重症患者の受け入れで
今 問題となっているのが→
看護師の負担が増していることです。


感染を防ぐために必要となるのが防護服を着用した上での看護。
容体が急変しやすい
重症コロナ患者を診るために→
24時間で対応。
多くの時間 患者1人に看護師1人で対応せざるをえません。
更に ふだんは外部の業者に委託している
清掃や洗濯についても→
看護師が代わりに行っています。
この病院が保有する病床は 全部で30床。
コロナ患者で埋まっている
8床については→
看護師は 交代要員を含め
30人で対応しています。
22床は 一般救急用に空けていますが→
残りの看護師46人では16床を運用するのが限界です。
一般救急の受け入れは
コロナ前と変わらず要請がありますが→
断るケースも増えています。
そうした中 大阪府からは→
コロナ対応の病床を更に増やしてほしいと
求められています。
看護師不足の状況が続く中
一般救急を担いながら→
コロナ病床を増やすことは
難しいといいます。
重症までには至らない中等症の患者を
受け入れる病院でも→
深刻な事態が起きています。
大阪市内にある十三市民病院です。
今 症状が悪化した患者の転院先が


すぐには見つからず→
この病院で治療を継続しなければならない
ケースが相次いでいるといいます。
先月 十三市民病院は 大阪府から
治療方針の変更を求められたといいます。
それは 転院の目安となる
患者に投与する酸素量の基準を→
引き上げることです。
これまでは 1分間に5リットルの酸素投与が必要になったら→
すぐに 重症病床に転院させていました。
その基準を7リットルにしたのです。
容体の厳しくなった患者に
対応するケースも増え→
医師たちは 難しい状況に直面しています。
この病院でもこれまでになかった業務が増え→
看護師の負担が大きくなっています。
先月 新型コロナの治療で入院していた高齢者の容体が急変。 亡くなりました。
遺体は2重に密封された専用の袋に包まれ
入院エリアの外に運ばれます。
みとったのは
家族ではなく看護師たちでした。
いずれも 本人や家族が
延命治療を望まない人たちでした。
感染防止のため 通常は葬儀場など
病院の外で行われる納棺も→
看護師が行わざるをえません。
コロナ患者を受け入れるようになってからこの病院では→
12人の看護師が辞めています。
必要な看護師をどう確保するのか。
大阪府看護協会では今 潜在的な人材を

掘り起こそうとしています。
今 お仕事は
されていらっしゃるんですかね?
コロナ以前に離職や休職した看護師などに
声をかけ→
一時的に現場の力に
なってもらおうというのです。
はい 医療現場の厳しい状況でした。
そして 先ほど お伝えしましたが→
大阪府は