崩れる事もあるんだそう。
筒状にするのは
そのリズムを一定に保つための→
最適な方法なんです。
♪♪~
4時間かけて
14段まで作り上げました。
すると…。
はさみを使って結び目の間を切り始めました。
♪♪~
広げてみると…。
126個の あわじ結びが誕生。
正確無比に美しく並んだ模様。
これぞ職人技。
このシートをアクリルの板で挟んで木枠をつけたら完成です。
こう 一生懸命考えて
作ったっていうのも…
自らが編み出した手法と→
丹念な手仕事によって生み出されたトレー。
使う人のアイデアで→
楽しみ方が何倍にも広がるイッピンです。
水引の始まりは古く
飛鳥時代といわれています。
遣隋使の貢ぎ物に紅白の麻ヒモが
結ばれていたのが起源です。
水引の造形が大きく変わったのが
およそ100年前。
これは長野県の
絢爛豪華な結納品セット。
松や竹 梅など
全て水引細工で作られたもの。
こうした立体的な造形に
水引を使い始めたのは→
金沢の水引職人たちでした。
それが全国に広まっていったのです。
♪♪~
金沢伝統の立体的な造形を得意とする職人のもとへ。
堀田と申します。
よろしくお願いします。
30年のキャリアを持つ…
岡本さんが水引細工を作る時に必ず する事があります。
はい 水引を結びます時は 必ず…
「すごく」とはしごくという意味です。
♪♪~
水引を指で こするとやわらかくなり→
曲げなどをつけやすくなるのです。
試しに堀田さんもやってみる事に。
(岡本)親指と人さし指で…。
痛い! ハハハハ…!
痛いです。
(岡本)痛いですか?→
それは とても お若くて
らっしゃるからだと思います。
摩擦で 指が こう…
熱くなってきますね。
岡本さんに作ってもらうのは
古くから作られてきた 鶴。
水引で作ったとは思えない
躍動感があります。
何とも優美な羽の部分から
取りかかります。
まず 水引を5本束ね→
その真ん中をピンセットで挟んで折り曲げました。
金色の紙が貼ってある部分が
羽の先端になります。
岡本さんは10本の水引を
親指と中指の腹で→
下から上へ 強く押しながら
しごいていきます。
一度 大きく外側に開き→
大外から内に向けて一本一本 曲線を作っていきます。
♪♪~
羽の付け根をワイヤーで結んで固定します。
(岡本)これで1枚の羽ですね。
うわ~… きれい。
1羽の鶴に6つの羽を作ります。
しごく時指先に力が入りすぎると→
水引が やわらかくなりすぎて
ハリのある曲線ができません。
逆に弱すぎると→
固くて折れてしまう事があります。
絶妙な力加減が求められます。
♪♪~
優美な羽が完成。
♪♪~
次に胴体 尻尾 足などの
パーツを作ります。
どのパーツを作る時にも
水引をしごく作業は欠かせません。
♪♪~
岡本さんは毎日 数十回 数百回としごく事を繰り返しています。
岡本さんは
指紋のなくなった指先が→
誇りだといいます。
そしてそれを手に取って下さった方が→
「かわいい」 「きれい」って→
おっしゃって頂くともう十二分に満足です。
今まさに空に舞い上がらんとする
美しいフォルム。
伝統の技は これから先も