水野≫常に感染のリスクを抱えながら患者に向き合います。
水野≫家族から辞めてほしいと言
われ、辞めていく
看護師もいるといいます。

そして、大阪府大阪狭山市にある近畿大学病院。
ガラスの向こうで治療を受けてい
るのは
生死の境をさまよう重症患者です。
水野≫１０床ある重症患者の病床は
３週間前から満床に近い状況。


看護師たちは感染リスクとストレスを抱えながら
１人も欠けることができない状態
で勤務を続けています。
首都圏で新型コロナと向き合う
看護師からも…
水野≫半年以上、息を抜く間もなく
激務を続けています。
水野≫使命感を支えに現場で働く
人たちに限界が近づいています。
関口≫お医者さんも大変だけどね、
看護師さんたちだって
本当に大変だと思うよ。
水野≫終わりが見えないという声がありましたね。
水野≫こうした看護師が精神的に
追い詰められているというデータ
もあります。
関口≫これも分かるよね。
相良先生の病院はいかがですか、人
手不足とか
それから先生、看護師さんたちの
ストレスは
どうなってらっしゃいますか？
相良≫かなりストレスはたまっていると思います。
例えば今、お話が出てきましたよう
に
コロナに関しては中等症であるけ
れども、全身状態が非常に悪い、
いわゆる重症の患者さんが非常に
多くなってきているということが
あります。

したがって、介護度の高い人が増えていますので、
やはりストレスはかなり上がって
きて大変な状況かなと思います。
関口≫足りない看護師さんをどう
やって集めていけばいいんですか
？
相良≫外からお願いするということは
なかなか難しいですので、
病院の中で慣れた方たちを集めるという
方法しかないのかなと考えており
ます。
また、それも時間的な問題はありま
すし、
あるいはそこの病棟自身も手薄に
なってしまうので、
かなり難しい状況かなと思います。
関口≫何か変わる手はないですか。
ちょっと自衛隊にお願いしたとい
うところがありましたね。
相良≫それも結構、限界はあると思
いますけれども、
例えばコロナウイルスの患者さん
ばかりではなくて
ほかの患者さんも診なければいけ
ませんので、
そういうことを考えますと、例えば
いろんなところで
制限をかけなければいけない状況
に
なるかもしれないと考えています。

重症の患者さんがたくさん入ってくるのはいいんですけど、
それを、例えばほかの病気で来られ
る方たちの
制限をかけなければ、コロナの重症
患者さんを
見れなくなってくるので
そこもやはり問題としては重要かなと思っています。
関口≫感染者がどんどんまだ
増え続けてますからね。
どんどん僕は病院が追い詰められ
ていくような
気がしてしようがないんだけど、
秀征さん、どう御覧になっていますか？
田中≫どこの国でもそうですけど、
人命尊重か経済優先かという
二者択一みたいになっていて
必ずしもそうじゃないんだけど、なおかつ誤解されているのが
どこの国でも同じ感じなんですけ
れども、
日本も人命尊重が優先されている
はずなんだけれども、
ここに来て、そうじゃないんじゃな
いかという疑いが持たれてます。
経済の方に軸足があって。
結局、ここに来て医療崩壊がかなり現実味を帯びてきている中で、
やっぱり国民の目は非常に厳しく
なってきているので、
Ｇｏ　Ｔｏのプラス要素だけを強調
するのはやめた方がいいと思う。
予算でも集中的に医療体制を