2020/12/06(日) 08:00〜09:54 サンデーモーニング[字] 死者最多…深刻な感染拡大・大阪は赤信号▽安倍氏を任意聴取へ
期待が持てるとしています。
そのワクチンですが、イギリスでは
アメリカ・ファイザーなどが開発する
新型コロナワクチンの使用が
承認され、
明日7日にも接種が始まります。
ただ、ファイザーのワクチンについては、
アメリカの「ウォールストリート・
ジャーナル」は、
原材料の調達に課題があり
年内の供給量が半減したと報じるなど
まだ予断を許さない状況です。
新型コロナのヒトへの感染方法と重症化する仕組みについても
少しずつ分かってきました。
新型コロナが持つスパイクと呼ばれる突起が
人間の細胞の表面にあるACE2
と呼ばれる受容体と結合すること
で
細胞内に侵入、増殖し、重症化につながるというのです。
ACE2は肺や心臓、小腸などの細
胞、
鼻や喉の粘膜に多く見られ、
これがせきや味覚・嗅覚の異常、
下痢などの症状を
引き起こすとみられています。
さらに慶応大学の岡野教授らは、脳
でも
ACE2が多く見られる部分を確
認。
髄膜炎や意識障害など、脳が
ダメージを負う
一因と指摘しています。
またACE2は
年齢とともに
増加するとされていて、
年齢が高いほど重症化するリスク
が上がることに
関係しているとみられます。
そして、ワクチンとは別にACE2から感染する仕組みを
利用した治療薬の開発も注目され
ています。
ACE2の100倍強くウイルス
と結合する
特殊なタンパク質を利用して感染
を防ぐもので、
ウイルスが変異しても効果が
薄れない強みがあるとして
期待が寄せられています。
ワクチンと治療薬、2つのアプローチで
感染拡大に歯止めをかけられるの
でしょうか。
関口≫何とか急いでもらいたいと
私は思ってしまいますが。
12月2日の水曜日、国内で開発さ
れたブランド野菜などの
種や苗を海外へ不正に持ち出すこ
とを禁じる種苗法の改正案が
この日、与党などの賛成多数で可決
・成立しました。
この改正法では、新しい品種の
開発者が
農水省に出願、登録する際、
栽培地域などが指定できるようになり
海外への不正持ち出しなど、悪質な
行為は刑事罰の対象になります。
また、農家が収穫物から採取した
種を
次の栽培に生かす自家増殖をする
場合にも
開発者の許諾が必要になります。
ただ、これを巡っては海外の企業に種などの権利が
独占されてしまい
農家の負担が増えるおそれもありまして、
懸念の声も上がっているんですが、
これはなかなか表面だっては論議されないんだけど、
大きな問題ですよね。
青木≫専門家の人に僕も取材したんですけれども
海外不正持ち出しというのは、
実は隠れ蓑というか、
そちらにはあまり効果がなくて、
自家採取、つまり一回作物を育ててその作物から種を採って
また次の年にそれを植えるという、
F1という1代限りのやつが主流なんですけど、
自家採取している農家もたくさん
いるらしいんですね。
この種苗法が改正になってしまっ
たことによって、種を買わなくちゃ
いけなくなってくる。
しかも自家採種したら罰金を取られるらしいんですよね。
そうなってくると、日本の地方の
風景を支えてきた
田園の小さな農家の人たちが非常
に厳しい状況になっちゃうんじゃ
ないか。
一方で国際的な種子メーカーみたいなものが非常にも
うかるようになっちゃうんじゃな
いかと。
だから大きく言うと新自由主義的
なものが
農業までついに大きく囲い込み