2020/12/06(日) 18:00〜18:30 猫のしっぽ カエルの手 2020「自然の味」[解][字]


はい。ちょっと味… 全部…。違いますね。
例えば これは ミッションっていう→
日本で初めて栽培が始まった品種。
ピリッと辛い品種ですね。

辛い?辛いです。 お肉なんかにも合う。
ああ…。
はい。一番これが→
ミッションっていう品種が
小豆島でたくさん育ててる。
ああ ミッション。


草は どうやってるの?
自然のまんまで 何にも使ってないの?
使ってないですね。 はい。
有機栽培でやってるんで。
逆に こうやって草を生やすと土も少しずつ肥えてくるし→
あと 虫も…→
ここを食べるような害虫を食べてくれる虫も たくさん入ってくる…。
カマキリとかハチとかアリとか。
そうですね。
オリーブを
枯らしてしまうぐらいの虫っていうのは→
オリーブアナアキゾウムシっていう
1種類だけなんですよ。うん。
それから木を守るのを
特にやってるんですね。
でも オーガニックでやってるでしょう?
手で やってるんですか?
はい。
僕は 虫 捕るのが好きなんで もともと。
あ~。
あんまり苦にならない。ああ そうか。
カブトムシ捕ってるのと変わらないから。
楽しいんですけど。へえ。
オリーブの有機栽培。
そのための山田さんの作業は想像を超えるものだった。
夜明け前のオリーブ畑。
山田さんは1年365日→
毎朝 2時間程かけて 畑を見回る。
早足で探しているのは害虫 オリーブアナアキゾウムシ。
見えてます。

目が慣れてるんだと思います。 はい。
最初の年は もう どこにいるかすらも
分かんなかったんで→
木を全部 見ていましたし ゾウムシを→
目が追えるようになってきてるとは思いますね。
これを やっぱり休んじゃうと→
それこそ1年で 何百本の木が枯れるってことがあるんで→
もう これは
やるっていうふうに決めてやってますね。
この日も
あるオリーブの木に異変を見つけた。
すぐさま 木の根元を掘り返して
幼虫の駆除をする。
木の幹が食い荒らされる前の対処が
肝心なのだ。
いましたね。
毎日 見ても3割 捕れれば いい方ですかね。
どうしても やらないと
来る数に追いつかない。
これまで オリーブの有機栽培は無理だと
いわれてきたのは→
この果てしない害虫駆除が理由なのだ。
そこで 山田さんオリーブアナアキゾウムシを→
自ら飼育することから始めた。
どういう生態なのかってのはあまり分かってなくって→
飼った方が早いかということで→
どうも 飛ぶやつがいるとか。
夜行性。 これ 夜になると
こんなもんじゃないんですね。
もう パッパッパッパ動いて。

そういったことが一つ一つ分かる度に→
防ぐ手だてみたいなものが
一緒に分かってくるんで。
オリーブより
ゾウムシの方が詳しいぐらいですね。
ゾウムシも僕も
オリーブに食わせてもらってる…。
同じ仲間みたいな感じにもなってる。
お待たせしました。うわ すごい!
そして 山田さんが小豆島ならではの→
オリーブの食べ方として教えてくれたのがあの しらす丼だ。
新鮮なシラスに地元のしょうゆと
オリーブオイルをかけて頂く。
うん。 すごいシンプルな味やな。
きつくなくて ちょうど いい感じよね。
ミッションというオイルで
軽い感じの香りがして。そうですね。
本当 おいしい。
そして 妻の いづみさんが→
丹精込めて漬け込んだ
オリーブのシロップ漬け。
味見してみてください。
これがメープルシロップ。ちょっと甘い系のオリーブの実。
うん おいしい。
これがワインに漬けて。ワイン? お酒。ワインで渋を抜いてます。
ちょっと ワインの香りがすると
思うんですけど。
ああ これも ちょっと違うんやね。
オリーブって生で食べると渋いというか辛い。うん。 そうですね。
ピリピリってなるんで。