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大阪を流れる 淀川。
琵琶湖に始まり 京都を経て大阪湾に注ぎ込みます。
北村泰規さんは 4代続く漁師です。
物流の盛んな 大阪湾が漁場。
漁の間にも たくさんの船が
そばを行き交います。
(取材者)あ~ なるほど。
気になるのは船だけでは ありません。
湾内には 昔はなかった人工の島が
次々と生まれています。
高田 入れるぞ!
泰規さんの漁は 囲い刺し網漁。
円を描くように張った網で
魚を引っ掛けて とります。
(北村)ボラ。 ボラいう魚。
ボラは多い。
これ スズキ。
(北村)そこにギヌは おるやろ。
他にも チヌやサワラ
ハゼが掛かることも。
泰規さんが漁を続けてきた
大阪ベイエリア。
ここは 阪神工業地帯の
ど真ん中でもあります。
1960年代 この辺りの工場から出された
廃水によって→
大阪湾一帯の川が 汚染されました。
漁場である淀川や 大野川も汚れ漁師の生活を直撃します。
泰規さんも 一時期 漁を離れ
別の仕事に就いていました。
90年代には
水質は回復していきましたが→
今も その傷痕は
見えないところに残っています。
よみがえった大阪湾の姿を アピールするには
味わってもらうのが一番。
この日は 定期的に開かれる
市場のイベント。
とった魚を 試食してもらいます。
用意したのは ボラの塩こうじ漬けとみそ漬け。
冬は 子持ちで脂がのって
おいしい季節です。
≪香ばしい においがする。
うん やわらかい。 フワフワ。うん すごい おいしい。
ボラくさ ないな。
クサない クサない。
年の瀬。 泰規さんは 1年の感謝と
次の年への願いを込め→
大漁旗を揚げていました。
孫の慎ノ介君も 初めてお手伝い。
大阪湾に 今も海に生きる者がいる
証しです。
2020/12/07(月) 15:55〜16:00
NHK総合1・東京
もういちど、日本「大阪 淀川の漁師」[字]
大阪・淀川を漁場とする漁師に密着。1960年代、阪神工業地帯の工場排水によって海が汚染された。風評被害を払拭するため、よみがえった漁場でとれた魚の試食会を開催。
詳細情報
番組内容
大阪・淀川を漁場とする4代目の漁師に密着。1960年代、阪神工業地帯の工場排水によって海が汚染された。風評被害を払拭するため、よみがえった漁場でとれた魚の試食会を開催。
出演者
【語り】松たか子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行