2020/12/07(月) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(117)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]


目ぇ覚めました?
お水 飲まれますか?

桜子さん。
私 達彦に会ったわ。
えっ?
ちょうど
あんたが あっちの部屋で→
ピアノ弾いとる時だった。
達彦が この部屋のその戸口の所に立って→
にっこり笑った。
迎えに来てくれたんだね。
やめて下さい。
お母さんには 元気になってもらわないと困ります。
達彦さんが帰ってきたら→
一緒に鹿の子寄せ 食べるんだって言っとったじゃないですか。
いいえ 桜子さん。
達彦は 死んだ。
母親だから 私には分かる。
私は 達彦さんの事まだ 諦めてません。
達彦は


あんたが これからの人生→
達彦の影を感じながら
生きていく事を 望んどらんよ。
達彦はね 自由で明るいあんたが
好きなんだ。
いつでも元気に
精いっぱい 羽を伸ばして→
羽ばたこうとしてる あんたが
あの子は 大好きだった。
もしも 達彦が この場におったら
あんたに きっと そう言う。
ほいだから 私が代わりに言うわ。
達彦の事は忘れて自由にしてちょうだい。
はあ…。 いっぱい しゃべり過ぎて
疲れたわ。
もう寝るわね。
桜子さん。
はい。
ありがとうね。
お母さん。
♪♪~
あんた…。
達彦の部屋 行ってピアノ弾いてきてちょうだい。
子守歌代わりに。
嫌です。
お母さんのそばを離れたあない。
何を子どもみたいな事 言っとるの。
ほいじゃ ここにおっていいから→
何か あんたの好きな歌歌ってちょうだい。
♪♪~

♪♪「埴生の宿も わが宿」
♪♪「玉のよそい」
♪♪「うらやまじ」
(マサ)<静かな春の夜でした。→
幼い日に 生みの母と別れて以来→
初めて お母さんと呼んだ人と
桜子は 永遠に別れたのでした>
2020/12/07(月) 16:20〜16:35
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(117)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]

昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。

詳細情報
番組内容
昭和20年2月。かね(戸田恵子)の容態が急激に悪化。桜子(宮�アあおい)はかねに頼まれてピアノを弾くが、その折に2人とも達彦(福士誠治)の幻を見る。かねは、自分が亡くなったあとの店のかじ取りを桜子に任せるという遺言を店の者たちに告げる。しかし、桜子に見守られて息を引き取る間際、かねは桜子に、山長に縛られずに自由に生き、新しい恋を見つけてほしいと語り、桜子の歌う「埴生の宿」に送られて、この世を去る。
出演者
【出演】宮�アあおい,福士誠治,秋山菜津子,塩見三省,戸田恵子,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ