んじゃなくて、
もうぶりんぶりんですね。
すごい。
おそばはこしがあって、
すごくのど越しがいいんですけど、
エビ天がつかったこのつけ汁につ
けることによって、
ごま油の香りとエビの風味を一緒
に連れてきてくれるんですよね。
このつけ汁にちょっと出た天ぷら
のうまみを吸ってますね、しっか
りと。
>>そばは北海道産のそば粉を使
い、その日の分を毎朝、店で打っ
ています。
だしは宗田節とカツオ節を合わせ
たもの。
こくを出すため、
木桶に入れて1日寝かせます。
>>やっぱり木は息してるし。
>>これが長く愛される味の秘け
つ。
天ぷらに使うのはインド産のフラ
ワーエビ。
身が大きく、甘みが強いのが特徴
です。
ごま油とサラダ油を合わせた揚げ油で、注文が入ってからからっと
揚げて、
すぐに熱々のつゆを注げば出来上がり。
1日300食、
多い日には500食出ることもあるという、まさに看板メニューで
す。
でも、
なんでこんなメニューが生まれた
のか。
開業当時は、
カツレツの店だったこちら。昭和25年に先代のおかみが、
より庶民的なそば屋に変更。
近所にあった町工場から来るお客さんや、
現在のみなとみらい地区にあった
造船所への出前で、店は繁盛しま
した。
しかし、
研究熱心な先代のおかみは、
天ぷらそばに不満だったそうです。
>>ざるそばでは物足らない、
天ぷらそばではおそばが生きない。
両方をおいしく食べられるのはな
いかということで。
>>そこで考えたのが、
そばと熱々の汁を分けるということ。
しかし、
冷たいそばを熱い汁で食べるなんておかしいと、職人たちは猛反対。
でも、
先代のおかみさんは諦めませんでした。
>>おなじみさんが見えると、
これ考案したけど食べてくれないっていう感じで、始めたのがきっ
かけなんですね。
おかみさん、これはいけるよって
ことで。
>>客のことばに勇気づけられ、
昭和35年、正式にメニューに採
用したところ、たちまち人気に。
以来、店の看板メニューとなり、
実に60年間、売れ続けているの
です。
今、店では、
おかみさんの孫が修業中。
>>私が元気なうちは頑張って修
業してもらって、
私がいよいよっていうときには、3代目に引き渡そうと思ってます。
>>昭和30年代に生まれた看板
メニューは、令和の時代も熱々です。
続いては、東京・千代田区。
皇居の近くに建つ昭和41年開館のパレスサイドビル。
地下1階のレストラン街に下りて
みると。
>>あっ、ありました、こちらで
すね。タカサゴさん。うわー、このカタ
カナ表記もいいですよね。
なんかレトロな感じですよ。
あっ、こちら、食品サンプルが、
あー、こちらもなんかこう、
年季が入ってそうな感じ、
いい色合いしてますね。>>昭和46年から続くお店、
タカサゴ。
ランチタイムにはこのビルだけで
なく、
周辺のビルからもお客さんがやって来ます。
人気なのは、
生クリームでこくを出したカツカレー。
開店以来およそ半世紀。
同じ作り方で変わらない味が愛されています。
ポークソティージャポネーズは、
豚ロースに自家製のたれをからめ
て焼いたもの。
いわばしょうが焼きです。
今も黒電話が現役。
そんな店の看板メニューは。
>>お待ちどおさまです。