2020/12/08(火) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(119)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]


(泣き声)
何で いつも こうなの?

好きな人が 何で いつもみんな 死んじゃうの!?
♪♪~
もう 駄目だよ。
音楽が 何だっちゅうの?
もう 何にも やりたくない。
んだが。
へば みんな焼いちまうが? 潔く。
何するの?
みんな 焼ぐんだ。
♪♪~
ほれ。 これもだ 桜ちゃん。
♪♪~
(マッチを擦る音)やめて!
♪♪~
(泣き声)
ひどいよ! 冬吾さん。
やめてって言ったのに!
おかげで 大事なもんが何か


分かったべ?
ほれ…。
「私の人生は どこにある」ってちゃんと ここにあるんでねえか。
冬吾さん…。
お前の泣いだ顔は何べんも 見てきたからなあ。
東京の音楽学校の試験に
落ちた時も 泣いてたっけか。
んだども あの時だって お前は→
次の日には涙 拭いて 立ち直ったな。
お前は 強い 強い 女子だ。
俺は 分かってるはんで。
♪♪~
(泣き声)
♪♪~
私… 東京に行く。行ってもいいよね?
もちろんだ。 笛子も加寿子も亨も
桜ちゃんを待ってる。
東京で もう一度
音楽やったらいいべ。
うん。 ほうだね。
私には 音楽がある。
んだ。 家族もいる。
♪♪~
今夜のお月さんは まんどろだな。
まんどろ?
明るく光ってるっつう事だ。
明日は いい天気になるべ。
♪♪~
へばな。ほいじゃあね。
<冬吾は 去っていきました。→

桜子は身の回りの整理を済ませたら→
すぐに東京に行く事を約束し
一人 岡崎に残りました。→
3月9日の事でした。→
そして 翌3月10日>
(ラジオ)「大本営発表。 本3月10日
0時過ぎより 2時40分の間→
B29 約130機 主力をもって
帝都に来襲。 市街地を盲爆せり。→
右盲爆により 都内各所に
火災を生じたるも→
宮内庁主馬寮は…」。
<10万人に及ぶ死者を出した未曽有の大空襲が→
東京を襲ったのです>
♪♪~
2020/12/08(火) 16:20〜16:35
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(119)「来ぬ春を待ちわびて」[解][字]

昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。

詳細情報
番組内容
山長の者たちとの別れのあいさつを済ませた桜子(宮�アあおい)は、家に戻り磯(室井滋)と徳治郎(八名信夫)に慰められるものの、むなしさは残る。そんな折、東京にいるはずの冬吾(西島秀俊)がふと有森家に現れる。冬吾は、音楽活動をあきらめてしまった桜子を鼓舞しようと、すべての楽譜を燃やそうとする。桜子は大切なものが何かを改めて実感する。冬吾が去った翌日、桜子は、ラジオで東京大空襲のニュースを聞く。
出演者
【出演】宮�アあおい,西島秀俊,室井滋,八名信夫,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ