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2020/12/08(火) 19:30〜19:57 サラメシ シーズン10(29)[解][字]

働くオトナの昼ごはん それが…
今年も残すところ3週間余り。
あっという間というか何というか…。
こんばんは 中井貴一です。
ところで 皆さん これ何を作ってるか分かります?
えっ? 見たことはあるけど
名前が分からない?
ですよね~。
実は これ 菰樽っていうんです。
中に入れるのは日本酒。
正月や結婚式など祝い事の席で→
鏡開きをする時に使う…。
よいしょ~!(拍手)
「よいしょ~!」のあれです。
コロナ禍の影響で 祭りやイベントが軒並み中止になった 2020年。
いや~ 今年は
鏡開きできなかったなぁ…→
なんて思ってる方も多いはず。
菰樽を作る職人たちにとっても→
本当に厳しい1年でした。
(取材者)えっ 減ですか?減ですね。
というわけで 今回は
来年こそは… と思いをはせる→
菰樽職人さんたちの仕事とランチ
拝見です!
菰樽を作る職人たちに昼がきた。
お邪魔したのは…
国内トップシェアを誇る
菰樽製造会社です。
菰樽の発祥は江戸時代。


古くから 兵庫県の灘や伊丹は→
酒造りが盛んな土地。
その7割を船で運び江戸に納めていたんだとか。
その時 酒樽が割れないように
わらを巻き→
緩衝材にしたのが
始まりといわれています。
しかし 時代の流れとともに→
樽に巻く 菰を織ってくれる業者も減り→
材料の稲わらも手に入りづらい状況に。
そんな中 こちらの会社では伝統を絶やすまいと→
1年前から 菰を自分たちで
製造し始めました。
材料も 毎年10月 従業員の実家の田んぼで
手刈りさせてもらい→
しっかり確保。
そんな菰織りを担当しているのは入社3年目の…
1枚織るのに1時間半はかかるという
なんとも根気のいる作業。
最近は 軽くて丈夫な
合成樹脂製の菰が主流だそうですが→
わらを好む酒蔵さんのためにと
織りためています。
菰樽の顔となる酒の銘柄。
プレスするのは ベテラン職人の…
扱っている銘柄は 実に1,000種類以上。
当たり前ですが全てデザインが異なるため→
樽に巻いた時 より見栄えがよく→
銘柄が中心に来るよう 菰に置く位置やプレスする時間などを→
微妙に変えているそうです。


プレス担当になって5年。
先輩たちから教わったのは
次に作業する職人への思いやり。
(取材者)そうなんですか。
責任重大ですね。
そうですね。
さあ 川畑さんから受け取ったパスで菰樽のゴールを決めるのは→
荷師と呼ばれる 巻き専門の職人…
本来なら この時期は 作業部屋が→
樽で埋め尽くされるのが当たり前。
いわく 巻いても巻いても終わりが見えないのが12月。
でも 今年の受注は 去年の半数以下。
横谷さん「もっと巻きたいなぁ」と思ったのは入社して8年→
今年が初めてだそうです。
ちなみに 今 巻いている樽は空の状態。
菰樽に仕立てた後
発注元の酒蔵で日本酒を入れ→
商品として全国へ。
空の樽とはいえ 菰を固定するため→
縄を固く結んだり 樽を何度も回したり→
結構な体力仕事です。
この男結びは 造園業の
竹垣作りなどにも使われる独特な結び方。
頑丈に固定できるうえ 緩みにくい。
横谷さんも結べるようになるまで何百 何千と練習したそうです。
僅か10分で巻きの作業は完了。
いや~ お見事!
(横谷)はい 完成です。
(取材者)どうですかね 来年…。
在宅ワークやオンライン会議など

働き方が変わった2020年。
でも 職人の仕事は
いつの時代も現場が命。
本当に 来年こそは… ですね。
では お待ちかねのランチタイム。
こちらの会社では 午前と午後に1回ずつ
お茶休憩があるので→
昼休みは45分と ちょっと短め。
パカッ。
だから 手早く食べられるよう→

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ikatako117

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