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2020/12/09(水) 08:00〜08:15 【連続テレビ小説】おちょやん(8)「道頓堀、ええとこや〜」[解][字]


今まで いっぺんも困ったことあれぃんし。
あっ そう…。

(笑い声)
何やねん あいつら…。
字ぃ読めるてことが そね偉いんか。
すんません… ちゃう ごめんやす。
鶴亀座いうんは…。
あ… すんません。 ごめんやす。
お玉さん おまんじゅうです。(玉)ご苦労はん。
ほな うちは これで。
千代ちゃん。 千代ちゃん。芝居小屋入んの初めてやろ。
ちょっとだけ お芝居 のぞいてみる?
♪♪~
(百合子)私には
神聖な義務が ほかにあります。
そんなものがあるものか。
どんな義務というのだ。
私自身に対する義務ですよ。
何よりか 第一に お前は妻であり母である。
(百合子)そんなことは もう信じません。


何より第一に 私は人間です。
ちょうど あなたと同じ人間です。
少なくとも これからそうなろうとしてるところです。→
無論 世間の人は
大抵 あなたに同意するでしょう。→
書物の中にも そう書いてあるでしょう。
(大宮)今 日本で一番勢いのある女優さん→
高城百合子や。 べっぴんさんやろ。
満足してはいられません。
自分で何でも考えて
明らかにしておかなくちゃなりません。
女優…。
あと一目でええさけ。あかんて。
もう行かな ご寮人さん 怒られるで。
もっぺん!あかん!→
あかん!
(熊田)何騒いでる。
すんまへん 熊田さん。
この子 お芝居見たん初めてで…。
もう帰りますんで。 千代ちゃん 行こ。
(熊田)ちょっと… 落ち着いて。
そない この芝居 気に入ったんか?
何や分かれへんのやけど…。
もっと見てたい。
(熊田)この芝居の台本や。
この辺りの芝居を取りしきってる
鶴亀の熊田いうもんや。
しっかり働いて…→
あとはお客さんとして おいで。
へえ!

おおきに!
あ~! ああ~っ!
今度は何やの?
絶対嫌や。 何で わざわざ
そないな台本 読まなあかんねん。
ほうけ…。
ほな しゃあない。
仮病使てまで芝居したないんやさけな!
あ~ 分かった分かった!
できたで。
ほら あ い う え おの言い方くらい知ってるやろ。
これと併したら 読み方 分かるわ。
あ い う え おの「あ」や。
「さ」…。
俺には分からんなあ。
芝居の どこがええねん。
何や分かれぃんけどキラキラして きれいで→
ひょっとしたら
本物のかぐや姫ちゃうかて思たんや。
♪♪~
お母ちゃん…。
おおきに。
よっしゃ。
さてさて そんなある日
千代ちゃんは 一平君のお父さん→
天海さんのお迎えをするよう
言われました。
ああ… うっ… ハハ…。
天海さんちょっこと飲み過ぎと違いますか。
あほぬかせ 酔うてへんわい。

芝居ハネたら みんな こないなんねん。
おちょやん あんたも よう覚えとき。
酒臭っ!
<何やねん このおっちゃん>
<お父ちゃんみたいやな>
ああ そや 満員御礼のご祝儀や。
おちょやんにも やろ。
うちに? ええの?
一平のこと 親友やて言うてくれたそやな。そのお礼や。
あいつは わしのせいで
お母ちゃんも 友達もおれへん。
さみしい思いさしてんのや。
この先も頼むで。
いらんのやったら ええねん。
いるっ! すんません。
おおきに!
あ~ 何や もう 眠たいわ。 ハハハハハ。
天海さん? 天海さん?
天海さん?
おっちゃん? どねしてんな!

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