2020/12/09(水) 08:15〜09:55 あさイチ「withコロナの最新“ペット事情”」[字]
負い目を感じていらっしゃって
そうなるのがよくないんじゃない
かというのは「あさイチ」でも
ずっと取り上げていましたけど
こういう機会があって
本当によかったですね。
保里≫でも
この支援につながったきっかけに
ついてお伝えします。
母・幸江さんが市のアンケートに
当時、家族の状況を
書いたことがきっかけで
鈴木さんが
そのアンケートの情報を見て
背後に潜んでいる苦しみに
想像して気付いて
声をかけたことから
支援につながった
ということなんです。
近江≫もう一度、福祉課の
鈴木さんにお話を伺います。
鈴木さんの取り組み
本当にすごいなと
スタジオで見ていましたが
ご家族とつながるときに
声かけで意識していることって
ありますか?
鈴木≫やはり家族と
チームになるということですかね。
具体的にはご家族の中にはやはり
福祉の支援を受けるということの恥ずかしさなどもあると思う
んですね。
家族自身が孤立して見える
というのは
少なくないなと感じています。
その中で僕たちは
ご家族の安全基地となって
エネルギーを注いで
そして、そのエネルギーを
蓄えてもらう
そのうえで、ご家族が本人に向き合っていくことが
できるように
そういうプロセスを
支えていきたいな
というふうに考えています。
とにかくご家族と一緒に関わる
ということを大切にしています。
まずは家族とつながって
家族の思いを丁寧に受け止めて
家族を独りぼっちにしない
ということを強く意識しています。
保里≫福井さんはこの家族を
支援する大切さどう感じますか?
福井≫今、先ほど
お話にも出ていたように
家族が孤立したまま
長く一緒にいると、どうしても
お互いのほうを向いてしまうので
緊張が生まれて
双方がつらくなるということが
起こりやすくなります。
家族だからこそ、うまく話せない
ということって
本当に普通にあることだと
思うんですね。
そのときに間に入ってくれる
人がいると
この人に聞いてもらえる
分かってもらえるというふうに
思えるので
お互いだけを見ていた緊張感が
ほぐれてきます。
そのことで親御さんもご本人も
楽になって
そして、ご本人の心の中の声に
気付いていくゆとりも
生まれていくんじゃないかな
というふうに思います。
本当に家族を支えるというのは
ご本人も親御さんも
きょうだいも
みんなが孤立から救われて
ほっとできる
そこから
やっぱり始まると思いますし
心のエネルギーが
そうするとたまってきて
何かきっかけがあるときに
動きだしていく力になって
いくんじゃないかと思います。
大吉≫全国には鈴木光さんはお一人しかいませんけれども
うちの町には鈴木さんがいないよ
という方も出ていますよね。
家族会とかあるんですよね。
保里≫全国に家族会という組織が
53か所あります。
こういった場所で
つらい気持ちを共有したり
同じような状況の方と
つながることができます。