おでんくんの留守番の時間が増えてきました。
すると、おでんくんが
今まで見せなかった行動をするようになったといいます。
どんな行動なのかカメラを置いて
見せていただくことに。
朝8時。外出するために
武田さんが寝室から出てくると…。
武田≫おでんちゃん、もう行くよ。
ほえながら武田さんの足にアタック。
さらにケージに入れて
部屋を出ようとすると…。
森田≫という状態です。
華丸さんのお宅とは逆のパターンですね。
華丸≫多少出かけるときは
鳴きますけどね。
でもいってらっしゃいみたいな
感じじゃないの?
その後、1人のとき
1匹のときに鳴いているかどうか気にはなるかもしれない。
森田≫おでんくんの場合は
両方のようですね。
華丸≫今は着ているトレーナーの
キリンとかに向かってほえているんじゃない?
森田≫視聴者の方からも
お風呂やトイレで離れようとする
と鳴かれるようになった。
留守番させようとすると
ドアをひっかくようになった
といった感じで
犬の行動の変化があった
という声が少なくないんですよね。
華丸≫しかも、まだ1歳だった
というのもあるかもしれない。
森田≫若いからっていうことも
あるかもしれません。
ここからは獣医師で
動物の行動学がご専門の
水越美奈さんに
お話を伺っていきたいと思います。
おでんくんのように飼い主の
生活スタイルが変化したことが
犬に影響が出る。
どう考えればいいですか?
水越≫犬はもともと仲間と
生活する動物で
本当に何千年にもわたって
人と一緒に
生活してきた動物ですので
人との結び付きというのは
ほかの動物よりも
非常に強いんです。
人の生活スタイルに非常に影響を
受けるということがあります。
ことしのようにコロナの影響で
生活環境が一変してしまう
ということが
やっぱり犬を混乱させたりとか
不安や不満を
生じさせやすくなっている
というふうに思います。
森田≫おでんくんの場合は
それが、ほえる行動に
つながっているということですか?
水越≫そうですね
いつもいた飼い主さんが
出かけてしまうように
なったということが
不安や不満を
生じさせたのかもしれないですね。森田≫そういった犬はことし
増えていますか?
水越≫つい構いすぎたりすることで飼い主さんとの関係が
悪くなったり
逆によい方向に向かっている
ケースというのも
あるんですけれども
多かれ少なかれほとんどの
犬が飼い主さんの日常生活の
変化の中で、何かしら
影響を受けているというふうに
感じています。
また外出自粛などで
ご家族以外の人と
会う経験というのが
少なくなってきて
特に子犬だと人見知りの子が
増えているという印象もあります。
森田≫おでんくんのような
不安の状態が過度に進むと
分離不安という状況に陥って
しまうということもあるようです。
水越≫ストレスによって人間と同じなんですけど
トイレが近くなって排せつの
失敗を起こしたりとか
震えなどの生理的な症状
またその不安を解消しようとして
ほえたり、物を壊したり
その不安な場所から
逃げようとして、ケージを壊す
ドアを壊す
壁を壊すというような