必ず誰かと一緒にやるわけですね。>>人工呼吸器、
肺への空気の出入りを補助する。
そして今度は最後の砦といわれる
ECMOなんですけれども、われ
われ、
ECMOというと、人工肺という
ことで、
傷んだ肺を休めるというイメージ
なんですが、先生、
これもECMOをつければいいっ
ていうもんじゃなくて、さっき、
VTR見たらこの人工肺も定期的
に取り換える。
当然、
患者さんの体勢も変えなきゃいけない。
いろんなことがついて回るんです
ね、このECMOには。
>>そのとおりです。
長く、うまくコントロールができ
れば、一度、
機械を装着すると、1週間、
2週間ぐらいは交換をせずに済む
場合もあるんですが、今回、
コロナの患者さんはご存じのよう
に、
非常に血栓というのが出来やすい
ということを聞かれたかと思うん
ですね。
これはECMOの治療のときに血栓というものは、
非常に大敵なんです、
これは。つまり回路の中に血栓が出来ると、
管が詰まってしまったりだとか、
人工の肺の中に血栓がたくさん出
来てしまうと、
酸素を供給する力が落ちたりとかしますので、そういった場合は、
回路を交換しなきゃいけない。
先ほどビデオにも出ていましたが、
新しい回路を装着するんですね。
いったんそのときは、当然、
ECMOを止めます。
>>止めちゃうんだ。
>>止めたときに、きれいな血液
が体に入りませんから、患者さん、
体の中の酸素、どんどん下がって
いくんですね。
じゃあ、のんびりと5分、10分
かけてやるということは不可能で、
ここも本当に10人ぐらいの医師、
看護師、
臨床技師が集まって、せーのスタ
ートで、
もう30秒とか1分以内に全部交
換するという感じです。
>>つまり、
勝田先生。>>本当にすごいテクニックがな
いと、その酸素も下がってしまっ
て、
そのまま心停止になってしまうと
いうようなこともありえるんです。
>>30秒、1分。
これ、勝田先生、
新型コロナの一番怖いところなん
ですけど、血栓。
つまりこのECMOをつけても、
この中に血栓が詰まるということですね。
>>そうですね。
やっぱりお薬をどんどん入れてね、
溶かすということが機械の中、
奥深くはできないですから、
まさにそういう30秒とかいう世
界というのはね、
単にECMOは単に人数が取られ
るっていうんじゃなくて、すごい
テクニックとすごい緊張感とがあ
るっていうのがよく分かりました
が。
勝田先生、
竹田先生にお聞きになりたいこと
はございますでしょうか。
>>確かに今、看護師さんの負担
のことについて、
いろいろ聞いたんですけれども、
確かに、
私の所にも例えば、出てこなくな
ったので、
ナースの宿舎へ見に行ったら、
玄関先で白衣のまま爆睡していましたとか、
そういう悲惨な話はいっぱい入っ
てくるんですね。先生のところで
もやっぱり特に、ナースに対する
特別なケアっていうのは、
どんなことなんかされていますか。
>>私の病院は、
春先からコロナの受け入れが始ま
ったんですが、
基本的に同じ看護師がずっとコロ
ナの患者につくというやり方をし
ないで、
ローテーションを組ませているというやり方なんですね。
おおよそ1回、