2020/12/09(水) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(121)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]
今までに感じた事のない→
不思議な 胸の痛みを
感じました>
<そして 杏子にも 新しい物語が
待ち受けていました>
(杏子)鈴村さん! 有森です。
ご無事だったんですね。(浩樹)あんた…。
今 手当てします。
目の痛みはすぐに引くと思いますよ。
俺だけ 助かったんだ。
美智子も 靖子も助けられなかった。
あっという間に 柱が崩れてきて→
2人とも屋根の下敷きになって…。
回想
(美智子)ありがとうございます。
主人が 本当に
お世話になりました。
(浩樹)柱の下に…
小さな手が 見えてたんだ。
呼んでも 呼んでも
答えが 返ってこない。
そのうちに 火が回ってきて…。→
俺はその場に いられなくなって…。
子どもを見捨てたんだ 俺は!
妻と… 子どもを!
(泣き声)
叔母さん。
(磯)桜ちゃん!
2人は 見つかったかん!? ん?冬吾さんは? 和之は? えっ!?
冬吾さんは
がれきの下に埋まっとったで→
救護所に連れてった。
はあ!
和之さんは…。
見つからんのだね…。
♪♪~
そうかん…。 やっぱりね…。
♪♪~
和之が 今にも帰ってくるじゃないかって→
諦めきれへんのよ。→
見てよ この絵。この絵も描きかけのままだし…。
和之…。 かわいそうに…。
♪♪~
叔母さん…。
こんな事だったら…→
やっぱり 「お母さんだよ」って
名乗っとくんだったわ…。
この手で 一遍でも
抱き締めておくんだった…。
♪♪~
(八州治)おい。 ちょっと聞いていいかい?→
何なんだよ 「お母さん」って?
≪和之です。 誰か いますか!?
えっ!? あ~ あっ!
和之!皆さん。わ~ 無事だったの!
和之! 和之!
おばさん…。
いったいぜんたい
どこ行っとっただん!?
いや 徴用で働いてる工場が
やられたっていうから→
様子を見に行ってきたんです。
それから 麹町の家に戻って。麹町… ああ ほうか~。
ほうだわねえ!
冬吾さん達はどこに いるんですか?
冬吾さんは スケッチをしに行って→
崩れてきた建物の間に挟まれとったの。
今は 救護所で
けがの手当てをしとる。
冬吾 生きてたのか?
無事だったのか!? よかった~!(和之)そうですか。
スケッチをしに行って…。
疲れたでしょ? さあ はい!
あ… 上がって!
おい ほら こっち こっち!
俺も行ってきます!
えっ?
今の様子を 絵にしようなんて
俺 思いもつかなかった。
けど それが 絵描きですよね。
すごいよな。
俺も行ってきます。
やめて!
せっかく 生きて
帰ってこられたんじゃないの!
今また外に出てったら→
どんな ひどい目に遭うかも分からんのに…。
お願いだから
外になんか出てかんで! お願い!
今日は もう 空襲は ないよ。
今更 危ない事なんて起きやしないから。
お願い! お願いだから…。
お願いだから…。
どうぞ 食べて下さい。
ありがとうございます。
皆さんで 食べて下さい。
こっちじゃ 食べ物がなくて困ってると思って→
持ってきたんです。
そうかい。 ありがてえ!ありがとう。
ねえ 和之さん。 これ 救護所にも