2020/12/09(水) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(122)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]


何を言うのかと思ったらもう 突拍子もない。
冗談も 大概にしてよ。

そうか。
残念だな。
えっ?
俺 おばさんが そうだったら
いいのにって思ってたんだ。
♪♪~
≪(杏子)こんばんは。
あっ 杏ちゃん!
杏子さん。
(八州治)あっ 杏子さん。
どうしたの? この子。
焼け跡で 1人で震えとったの。
よっぽど 怖い思いしたんだね。何を聞いても 口をきかんの。
ひょっとしたら
親御さんが 救護所に→
書き置き 残しとるかもしれんから
明日 連れてってみるけど→
それまで 一緒に…


とりあえず 休ませてくれる?
(磯)ああ いいよ いいよ。
ありがとう。
♪♪~
杏ちゃん。 救護所で働き詰めなんだわね。
かわいそうに。
♪♪~
おねえちゃん 仕事しとるから
おとなしくしとって。 ねっ?
その子の親は? どこなの?
焼け跡に 1人で おったんです。
その場所に
書き置きを残してきたんで→
親御さんか誰かが見えたら
教えて下さい。
それは いいけど ここにいたら
あなたの足手まといでしょう。
どうしても
ついてきてしまうんです。
邪魔にならないように
しますから。
冬吾さん。
冬吾さん… 冬吾さん!?
♪♪~
起きとるの?
(冬吾)ああ。
足は? 痛む?楽になった。
楽になって
そのまま死んだりしんよね?
うん。 多分な。

死なんでよ!死んだりしたら 私 許さんよ!
分かってる。
俺は 桜ちゃんと約束したはんで→
死んだりしねえから 安心しろ。
♪♪~
お姉ちゃん。 お姉ちゃん。
起こさねえでいい。 寝かしておけ。
夢を見てたんだなあ。
夢?
野っ原を歩いでる夢だ。
♪♪~
どこまでも どこまでも
歩いていくんだ。
夜空に 星が光って
風が吹いて→
いい気持ちなんだな。
遠くを見ると 空が燃えてる。
ああ 街が焼けたんだな。
そう思うと 悲しくも何ともねえ。
そしたら ピアノが聞こえてきてさ。
胸が痛くなるようなきれいな いい音で→
どこから聞こえてくるんだべと
思って 歩いてったら…。
野っ原で 桜ちゃんがピアノ弾いてた。
♪♪~
そしたらば 目が覚めだ。
桜ちゃんのおかげで俺は 帰ってこられたんだなあ。
♪♪~
冬吾さん。ありがとうな。
♪♪~

(笛子)冬吾。
よう。 気分は どんだ?
「気分は どうだ」?何 のんきな事 言っとるの。
人に さんざん 心配かけといて!
大丈夫? 痛む?気分は… 気分は悪くない?
♪♪~
杏子! 杏子! 杏子! ちょっと!冬吾… 冬吾の様子 見に来て!
♪♪~
脈も しっかりしとる。もう大丈夫。
よかったね お姉ちゃん!
<空襲の危機を乗り越え死の淵を乗り越えて→
冬吾は 家族のもとに
戻ってきてくれました>
♪♪~
2020/12/09(水) 16:35〜16:50
NHK総合1・東京
【連続テレビ小説】純情きらり(122)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]

昭和初期から戦中戦後、愛知県岡崎と東京を舞台に、有森桜子が時代に翻弄されながらも音楽への情熱を絶やさず生きる姿を描く。2006年放送の連続テレビ小説。

詳細情報
番組内容
杏子(井川遥)は仕事帰りに、空襲で両親を失った少女に遭遇。そのまま少女を連れて帰り、面倒をみることにする。また、桜子(宮�アあおい)とともに東京に来た磯(室井滋)は、行方不明だった生き別れの息子、和之(荒川優)と再会。和之は、自分に実の母親がいるのではないかと推測する。笛子(寺島しのぶ)と桜子は、意識がなくなった冬吾(西島秀俊)に交代で付き添い、やがて幸いにも冬吾の意識が回復する。
出演者
【出演】宮�アあおい,寺島しのぶ,西島秀俊,井川遥,荒川優,室井滋,高橋和也,【語り】竹下景子
原作・脚本
【脚本】浅野妙子,【原案】津島佑子
音楽
【音楽】大島ミチル


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ