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2020/12/09(水) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(122)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]

♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(マサ)<焼け跡で重傷を負った冬吾の容体は→
依然として 回復しませんでした>
♪♪~
(笛子)どこ行くの?
(桜子)杏姉ちゃん 呼んでくる。
杏姉ちゃん?
ねえ 杏姉ちゃん!(杏子)桜ちゃん 何?
冬吾さんの意識が まだ 戻らんの。
一度 診に来てくれる?
こっちが終わったら
あっちの患者さんも→
診にゃならんの。
杏姉ちゃん…。
桜ちゃん。 分かって。
今は 薬も足らん。 人手も足らん。
今は ほかに 診にゃならん
患者さんが たくさん おるの。→
私らの手当てが
5分 10分遅れただけで→
命を落とす人だって おる。→
冬吾さんにはできる事は やってある。
あとは 桜ちゃん
あんたが 見てあげて。
ごめんね 桜ちゃん。
杏姉ちゃん!?(浩樹)大丈夫か?杏姉ちゃん…。
婦長さん! 婦長さん!
(婦長)はい。
この人 休ませてやって下さい。


もう ずっと 休んでないようだ。
大丈夫? 有森さん。
大丈夫です。
杏姉ちゃん。
もしかして 全然 寝とらんの?
これが仕事なんだもん。
当たり前だよ。
有森さん。 一旦 帰りなさい。
あなたが倒れたら 私達も困るわ。
はい。
♪♪~
(物音)
♪♪~
誰か おりますか?
♪♪~
どうしたの?
♪♪~
お父さんか お母さんは?
♪♪~
こんな所に おったら 危ないで。
屋根が 落ちてくる。
ほら。 さあ。
おいで。
ほら。
♪♪~
この子の お父さんかお母さん
どっかに いませんか!?
お父さん! お母さん!
いませんか!?
お父さん! お母さん!


(杏子)お父さん…。
♪♪~
桜子。 少し 休んだら?
そんなに じっと見とらんでも
大丈夫。
すぐに悪くなったりは せんよ。
何だか 今 思い出しちゃった。何を?
何でもない。
お父さんの事を一緒に看病した時の事でしょ?
あん時 私が取り乱して
あんたに慰められたね。
ほうだったね。
ほっか…。冬吾は あんたにとって→
お父さんと同じように
大切な人なんだね。
大丈夫だよ 桜子。
神様は 私達から二度も大事な人を取り上げたりは しやあへんよ。
子ども達から
父親を取り上げたりは しやへん。
♪♪~
(磯)穴の開いたもんとか擦り切れたもんとか→
ほかにもあったら 持っといでよ。
私がね ここにおる間に繕っといであげるでね。
(和之)もう ないよ。
そう。 あんまり持っとらんのだね。
ちゃんと 食べられとるの?
ちいと 痩せたようじゃない?
ねえ おばさん。
はっ?
変な事 聞くけど…。

おばさん…俺の母さんじゃないのか?
な… 何を言いだすの 嫌だ。
藪から棒に。
この名札を作る時に
分かったんだよ。
血液型 調べて…。
俺… 自分の母さんと血が つながってなかったんだ。
俺を産んだ人が
ほかにいるって事なんだ。
言っとくけど 私は違うから。

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