2020/12/10(木) 16:20〜16:35 【連続テレビ小説】純情きらり(123)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]


うれしかったわ!
ほいでも…→

ほいでも それで もう十分だわ。
♪♪~
世の中にはかなわん思いが あるのよ。
♪♪~
我慢しにゃならん事がある。
♪♪~
<それから数日して 冬吾はマロニエ荘に帰ってきました>
(笛子)ただいま!
(加寿子)お父ちゃん!
お~! お父ちゃん
けがしとるんだよ!
加寿子 亨 元気だったか?
(加寿子)元気!(冬吾)元気か。
(笛子)
ほら 亨 おいで!→
お父ちゃん 帰ってきた~。
(冬吾)イデデデ!
もう ちょっとは 我慢しなさい!


もう! しょうがないね。
♪♪~
(笛子)桜子。
♪♪~
あんた 何となく 元気がないね。
♪♪~
考えてみれば 無理もないね。
1年半も
付きっきりで看病しとった→
お姑さんに 死に別れて…。
達彦さんも あんな事になっちゃったんだもんね。
ほいでも まあ あんたは
まだ若いんだから これからだよ。
うん。
私ね 今日 冬吾を連れて帰ってきた時→
一面の焼け野原を 改めて見て
「ああ 私達 生き残ったんだ」って。
しみじみ ありがたく感じた。
生き残ったんだもん。
死んでたまるかって
力が湧いてきた。
今が 底の底。
何もなくたって 家族みんなで→
また 一から
やり直せばいいんだよね。
♪♪~
一緒に頑張ろう! 力 合わせて。
ねっ!
うん。
うん。

♪♪~
あんまり無理せんで下さいよ。
ありがとうございました。
ごめんね。
おねえちゃんが 仕事しとる間→
ちょっと
向こうで 待っとってくれる?
嫌なんだね。
杏姉ちゃん。あ…。
ちょっと 時間ある?
ほだね… ちょこっとだったら。
(浩樹)その子は 俺が見てるよ。
行ってきて。でも…。
こっち おいで。
おじさんな折り紙 持ってるんだぞ。
ほら。
すいません。 お願いできますか?
何 折ろうかな?
そうだ。 鶴がいいかな?→
おじさんの鶴はね
空を飛ぶんだよ。
笛姉ちゃんが 明日 家族で
話し合いたいんだって。
ちょっとでいいから時間 作れる?
うん 分かった。
あの子 杏姉ちゃんが見とるの?
うん。
昼も夜も 一緒?
夜は 一緒に寝とる。
昼も

そばを離れようと しやへんの。
多分 空襲で
親と 死に別れたんでしょう。
一人になるのが 怖いんだね。
ほうか…。
鈴村さん
だいぶん元気になったみたいだね。
あの人も 家族に死なれて
随分 落ち込んどった。
ほうでも ようやくね。
杏姉ちゃん 明るいね。ほう?
何だか 生き生きしとる。
ほうかな?
笛姉ちゃんも 変に元気なんだ。
「焼け野原 見てたら力が湧いてきた」って。
桜ちゃんは?
桜ちゃんは そうなれんの?えっ?
何だか
いつもの桜ちゃんと 違うね?
私ね 前に お父さんに