2020/12/10(木) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(124)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]

♪♪~(テーマ曲)
♪♪~
(マサ)<東京大空襲から1週間ほどたった その日→
笛子は 家族全員を マロニエ荘に集め
言い渡しました>
(笛子)家族みんなで
岡崎に帰って 暮らすまい!→
東京は もう 物騒で おられん。
食料の調達も 難しいしね。
岡崎なら うちもあるし
子ども達も 食べさせていける。
桜ちゃん。 叔母さんも 帰るね?
(桜子)うん…。
(磯)ほだね…。
それが 一番いいね。
みんなで帰らまい。
問題は 杏ちゃん。 あんただわ。→
できれば
あんたも一緒に来てほしい!
こんな時だからこそ
家族一緒に 肩 寄せ合ってたい。→
いつ また 空襲があるか
分からんじゃんか?→
そんな時に あんた一人 東京に
置いとくのは 心配なんだ。→
今の病院を
すぐには辞められんだろうけど→
落ち着いたら 辞表を出して
岡崎に 帰ってこられん?
(杏子)考えてみる…。


(八州治)あの… だったら→
俺も お邪魔させてもらっても
いいかなあ?えっ?
あの~ ずうずうしいのは
百も承知だ。 よく分かってるよ!
だけど 正直言って 俺も 東京で
暮らしていくの 怖いんだよ!
俺 働くよ。 桜ちゃん 知ってるな。
俺 こう見えて小金作る才覚は あるんだよ。
食って寝るだけの居候になんか
ならねえからさ! 頼む!
ほうだね。 八州治さんが おったら
案外 頼りになるかもしれん。
そうね。 まあ いいでしょう!
ありがてえ! ヘヘヘ!
俺さ 何でも やるからさ! なっ!
そのかわり 帰る時の荷物持ちやってもらいましょうか?
(八州治)
ほい! 任しとけよ。 フフフ!
来週には もう 退院できますね。
(浩樹)君のおかげだ。いえ。 私は 何にも してません。
君に 出会えた偶然に
感謝しなきゃな。
私も 気になってたんです。
2年前に退院されてから ずっとどうされてるんだろうって…。
兵役免除になって…
徴用工として 働いてたんだ。
家族3人でね。
一緒に住んでた父も空襲で 死んでしまった。
ご家族の事


本当に お気の毒でした。
なんとか やり直すよ!
もう一度 一から!
あの子の面倒を見ようと
思ってるんだ。
このまま ご両親が
現れなければの話だけど。
あの子の…。
これも 何かの縁だと思うんだ。
あの子を見てると
娘を思い出すんだよ。
そうですか…。
ホッと しました!
あの子の事 気になってたんで…。
私 岡崎に帰るかもしれんのです。姉に 勧められとるんです。
「一緒に帰ろう」って。
そう…。
♪♪~
いや… 何となく→
君は ずっと ここに
いてくれるような気がしてたから。
私も 本当は そうしたいんです。
でも…。
でも 申し訳ないなんて
思う事は ないよ。
そんな事 思う必要はない。
誰だって 家族が一番大切なんだ。
助からない人もいるのに
君は 家族が助かったんだから→
その家族を

大切にしなきゃいけない。
人が守れる命なんて
限られてるんだからね。
♪♪~
どうかしたの?
おねえちゃん
あっちのお部屋の患者さん達→
診てこないといかんから→
折り紙のおじさんと待っててくれる?
用事が済んだら