2020/12/10(木) 16:35〜16:50 【連続テレビ小説】純情きらり(124)「生きる歓(よろこ)び」[解][字]


すぐに戻ってくるから。 ねっ!
(ざわめき)

(婦長)落ち着いて下さい。すぐ 電気 来ますから。
有森さん 大丈夫?
♪♪~
逃げなさい! 幸!
さっちゃん!
(幸)熱い! 熱いよ~!
どうしたの?
お父さん お母さん! 嫌だ!
死んじゃ 嫌だ!→
お父さん お母さん 死なないで!
(杏子)大丈夫!
火は もう消えたよ。
おねえちゃんがおるから 大丈夫!
お母さん!
幸を置いてかないで!
♪♪~
幸っていうんだね。幸。 さっちゃん!
お母さ~ん!


さっちゃん!
♪♪~
(笛子)何 やっとるの!? やめて!
あっ!
どうして!? せっかく空襲で焼け残った絵じゃないの!
何で 燃やすの!?
(冬吾)荷物になるべ。岡崎さ帰るのに。
こんくらい 大丈夫だよ!→
全く もう! 自分の絵の価値が全く 分かっとらんのだから!
何で 燃やしちゃうの?
昨日も 絵 燃やしとったよね。何があったの?
何も。 気にするな。
<一家が 岡崎に向かって旅立つ日→
杏子が マロニエ荘を訪ねてきました>
おはようございます。
杏姉ちゃん!
杏ちゃん。 忙しいのに わざわざ見送りに来てくれたのかん。
ありがとう。 みんな 待っとるで→
あんたも なるべく早く岡崎に帰っておいでんよ。
その事なんだけど→
笛姉ちゃん私の事は 待たんでほしいの。
それは…
岡崎には 帰らんって事?
ええ。
私は ここに… 東京に残ります。
どうして? 杏ちゃん。
私を 必要としている人がここには おるから。
杏ちゃん。
あんたには 家族が おるんだよ。
みんな あんたを

大事に思ってるし→
あんたを 必要としとるんだよ!
ごめんね 笛姉ちゃん。
あの空襲の日
私が 真っ先にした事は→
病院に駆けつける事だった。
そして お姉ちゃん達の安否も確かめんで→
けがをして運ばれてくる人達の
手当てを 私は し続けた。
次の日も。 その次の日も。
♪♪~
あの時…
私は 家族を捨てたの!→
大勢の名前の知らない人達と
自分の家族と→
どっちかを
選ばなくちゃいけない時→
私は 家族を捨てたの。
♪♪~
これが 私の運命なの。
ううん… 天命なんだよ。
♪♪~
そんな事… そんな事 許さんよ!
あんた一人
東京に置いてくなんて…→
別れ別れになるなんて
私は嫌だ!
分がってやれ 笛子。
杏ちゃんには杏ちゃんの道が あるはんで。
杏姉ちゃん…。

私は 杏姉ちゃんの気持ち分かるような気がする。
ああしたいとか こうしたい
とかじゃないんだよね。
♪♪~
人を助けたいって気持ちが→
杏姉ちゃんにとっては それくらい
強い気持ちなんだよね。
♪♪~
私は 応援する。何にも できんけど…。
頑張りんよ! 東京で。
ありがとう。 桜ちゃん。
♪♪~
叔母さん。は… もう時間かん?
叔母さん
やっぱり 和之さんの事…。
アハハ いいから いいから。
は~ 行くなら 行こまい…。
≪(八州治)お~い みんな
切符 買ってきてやったぜ!
ふう みい よ… あいよ これね。